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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年12月18日
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[神霊巫女]利江
  「タロちゃん、ご苦労さま。。」  ( タロの頭を撫でてあげる )

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「他の、複数ある他の拠点にも製造装置が有る可能性もあるんですよね。」
ゆうすけ
  「えぇ。 ただ今は、遣り過ぎてはいけないんです。」
[近衛軍長]チーラン
  「何故だ。」
ゆうすけ
  「今、ミカールは落ち着いて物事を考えられなくなってます。」
[神霊巫女]利江
  「ゆうすけ君の立てた策の性で・・・。」
ゆうすけ
  「あぁ。だから、あいつがヤルであろう事柄を残しておいて、それをヤラせないと
   ダメなんだ。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「ヤラせないとダメ?」
ゆうすけ
  「八方塞りで、何をやらかすか判らなくさせてはダメってこと。
   こちらの想定の内にヤツの行動を導かないと。 そうしないと対策が練れないだ
   けに留まらず、飛んでもない行動をされては困るから。
   だから万が一、他の場所に製造装置のカプセルが存在しているなら、そこで作ら
   せる動きをさせないとってこと。 だから全部を潰せない。
                   実は二の足を踏んでいたのもそれが大きい。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「動きの制約で、、、、か。 難しいところですね・・・。」
ゆうすけ
  「今回のカプセルの数からして、おそらくあそこがメインだったはず。
   だが、他にはカプセルが無かったとしたら・・・・」


  ~
    ~

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「な、なぜこんな事になっておる!」

 血相を変えて、入り口前で叫ぶミカール。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ここの者と連絡がとれず、移動にも当てが無くなった状態・・・、
   不思議に思い入り口の外に来てみれば、ペシャンコにつぶれてしまっておると
   は・・・。」
セルフィー
  「今晩の寝ぐらは別の場所ってことだな。」
   ( 岩に腰かけ、体をひねって片肘を膝に当て、前のめりの姿勢で )

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「そんな事はどうでもいい! [ゾイル]を用いて、パワーユニットの在り処を聞
   き出さねばならないのだ!」
セルフィー
  「これじゃ部隊、作れねーな。」  ( ん? )
 
 ふと足元に落ちていた土を抱き込んだ氷の塊を目にした。 ( 氷・・・? )
                  そのまま入り口のあった地点に視線を移す。


イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「進化した[ゾイル]が1体でもおるうちはなんとでもなる。 だが、
   部隊を揃えるとなると時間が掛かる・・・。」
セルフィー
  「じゃ、今いる連中で攻め込む手立てを考えるこったな。
   数揃えて捻りつぶす・・・ ではなく、居る連中の数で混乱させ、隙を見て大竹林
   寺の大将をかっさらう。 これでいいんだろ?」
   ( 続いて川の水位の境界線に目が止まり、今の水位よりもっと上まで滲みてい
     たのが目に入る。再び目先の氷の塊を見つめた。
     そしてその視線の先に、真新しい亀裂の入った岩を見つける。眉をよせ、そ
     の岩から入り口に視線を移しそのまま上空を見つめた。
                        ふっ。何故か口元に笑みが。 )

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「な、なるほど・・・。」


セルフィー
  「おれが一枚噛んでやろうか。。」
   ( 足元で発見した氷の塊を掴んで空中に放り投げた。 そして右手を前に差出し、
     指先を払うようなしぐさで、小さいつむじ風を発生させ、 )
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ほぅ、手伝うというのか。」
セルフィー
  「肩の治療、その礼くらいはしねーとよ。」
                         スパン\ /


  ~
    ~

       ズボォォォォーεεεε
              ズボォォォォーεεεε

ラニーニャ
  「中々見つからない・・・。」
エルニーニャ
  「あの地点からの方向はあってると思うよ。」
ラニーニャ
  「また海に出ちゃった。」

 二人、飛行を止め空中で停止し、

エルニーニャ
  「ん~、弱ったな・・・ 地形もだいぶ変わっているようだ・・・。」
ラニーニャ
  「誰かに持ち去られたとかは?」
エルニーニャ
  「あの[剣]は我らでないと持ち上げられん。 そりゃ無理だ。」
ラニーニャ
  「ん~~、なら草が覆い茂って見えなくなってるとかだ。」
エルニーニャ
  「それはあるかもしれない。 この辺り、ちょっと退かしてみるか。」

 空中で止まっていた場所から地上に向けて手首を立て、

ッボーーーーン

     ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>

 それを左右に広く、そして徐々に縦方向にも動かしていた。

ズボーーーーン

        ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>
     ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>
           ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>

    ドカーン\ /  ドボォーン\|/
         ズドォーン\|/     ドカァーン\ /

 地上では土砂が舞い上がりあちらこちらから爆発音、そしてドス黒い煙が広大な範囲
 から湧きあがった!

 しばらくして、
ラニーニャ
  「にいちゃん、煙で全然見えない・・・」

 すると『ラニ』が左手の手首を立て、体を横にして右手を後方に肘を曲げ上方にかざ
 した。 そして!

ッボーーーーン

     ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>

 『エル』の放射した地帯にまんべんなく当てる。

ズボーーーーー

     ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>
      ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>
          ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>>

 ほどなくして放射を止めた『ラニ』。  シューー シューー

 眼下から黒い煙が去り、今度は水蒸気と思われる白い湯気が辺りを覆い尽くすように
 湧いていた。

 しばらくすると爆破、燃え上がり始めたところも鎮火し、水蒸気も大気に飲まれて、
 次第に地上が見えてきた。その姿はっ!
 なんと、町、港、ビル、人の生活のあった姿が微塵にも残っておらず、目に映る姿は
 茶色く水浸しになった湖、というよりむしろ海。がれきが辺りに一部散乱し顔をのぞ
 かせている、そんな様であった・・・。

エルニーニャ
  「水が引かないと見えないな・・・」
ラニーニャ
  「にいちゃんのでくぼんでしまったから、すぐには無理だよ。」
エルニーニャ
  「お前のだってさらに掘り下げてただろうが・・・」
ラニーニャ
  「お相子、明日のお楽しみってことね。」
エルニーニャ
  「それじゃ飯しにしよう。 魚料理にするか。 いくぞ。」
        シャっ彡 ズボーン!

ラニーニャ
  「にいちゃん調理するとみんな焼き魚になっちゃうんだもん・・・」
             シャっ彡 ズボーン!


  ~
    ~

 『ここで臨時ニュースを申し上げます。
  只今入った情報によりますと、中華皇国 山中東省 紺色市において、突然町が消滅
  したとの事です。
  繰り返しお伝えます。現在入った情報によりますと本日正午過ぎ・・・』

 福ノ島の民宿、部屋でTVを見ていたこの人、

魚沼 貴子
  「な、なんですって!」

 慌ててこの二人の部屋に出向いたのであった。

    タッタッタッタッ彡彡

 扉を勢いよく開けて、顔をのぞかせ、

魚沼 貴子
  「ちょっと、大変、大変~! ねぇねぇ、TV付けてみてよ!」






                              -つづく-


第4-555話 破滅への動乱 -04 へ
 (こんなことってある~?)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月10日 13時45分01秒
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