カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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[神霊巫女]利江 「タロちゃん、ご苦労さま。。」 ( タロの頭を撫でてあげる ) 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「他の、複数ある他の拠点にも製造装置が有る可能性もあるんですよね。」 ゆうすけ 「えぇ。 ただ今は、遣り過ぎてはいけないんです。」 [近衛軍長]チーラン 「何故だ。」 ゆうすけ 「今、ミカールは落ち着いて物事を考えられなくなってます。」 [神霊巫女]利江 「ゆうすけ君の立てた策の性で・・・。」 ゆうすけ 「あぁ。だから、あいつがヤルであろう事柄を残しておいて、それをヤラせないと ダメなんだ。」 [竹林総元帥]チュウラン 「ヤラせないとダメ?」 ゆうすけ 「八方塞りで、何をやらかすか判らなくさせてはダメってこと。 こちらの想定の内にヤツの行動を導かないと。 そうしないと対策が練れないだ けに留まらず、飛んでもない行動をされては困るから。 だから万が一、他の場所に製造装置のカプセルが存在しているなら、そこで作ら せる動きをさせないとってこと。 だから全部を潰せない。 実は二の足を踏んでいたのもそれが大きい。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「動きの制約で、、、、か。 難しいところですね・・・。」 ゆうすけ 「今回のカプセルの数からして、おそらくあそこがメインだったはず。 だが、他にはカプセルが無かったとしたら・・・・」 ~ ~ ~ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「な、なぜこんな事になっておる!」 血相を変えて、入り口前で叫ぶミカール。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ここの者と連絡がとれず、移動にも当てが無くなった状態・・・、 不思議に思い入り口の外に来てみれば、ペシャンコにつぶれてしまっておると は・・・。」 セルフィー 「今晩の寝ぐらは別の場所ってことだな。」 ( 岩に腰かけ、体をひねって片肘を膝に当て、前のめりの姿勢で ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そんな事はどうでもいい! [ゾイル]を用いて、パワーユニットの在り処を聞 き出さねばならないのだ!」 セルフィー 「これじゃ部隊、作れねーな。」 ( ん? ) ふと足元に落ちていた土を抱き込んだ氷の塊を目にした。 ( 氷・・・? ) そのまま入り口のあった地点に視線を移す。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「進化した[ゾイル]が1体でもおるうちはなんとでもなる。 だが、 部隊を揃えるとなると時間が掛かる・・・。」 セルフィー 「じゃ、今いる連中で攻め込む手立てを考えるこったな。 数揃えて捻りつぶす・・・ ではなく、居る連中の数で混乱させ、隙を見て大竹林 寺の大将をかっさらう。 これでいいんだろ?」 ( 続いて川の水位の境界線に目が止まり、今の水位よりもっと上まで滲みてい たのが目に入る。再び目先の氷の塊を見つめた。 そしてその視線の先に、真新しい亀裂の入った岩を見つける。眉をよせ、そ の岩から入り口に視線を移しそのまま上空を見つめた。 ふっ。何故か口元に笑みが。 ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「な、なるほど・・・。」 セルフィー 「おれが一枚噛んでやろうか。。」 ( 足元で発見した氷の塊を掴んで空中に放り投げた。 そして右手を前に差出し、 指先を払うようなしぐさで、小さいつむじ風を発生させ、 ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ほぅ、手伝うというのか。」 セルフィー 「肩の治療、その礼くらいはしねーとよ。」 スパン\ / ~ ~ ~ ズボォォォォーεεεε ズボォォォォーεεεε ラニーニャ 「中々見つからない・・・。」 エルニーニャ 「あの地点からの方向はあってると思うよ。」 ラニーニャ 「また海に出ちゃった。」 二人、飛行を止め空中で停止し、 エルニーニャ 「ん~、弱ったな・・・ 地形もだいぶ変わっているようだ・・・。」 ラニーニャ 「誰かに持ち去られたとかは?」 エルニーニャ 「あの[剣]は我らでないと持ち上げられん。 そりゃ無理だ。」 ラニーニャ 「ん~~、なら草が覆い茂って見えなくなってるとかだ。」 エルニーニャ 「それはあるかもしれない。 この辺り、ちょっと退かしてみるか。」 空中で止まっていた場所から地上に向けて手首を立て、 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> それを左右に広く、そして徐々に縦方向にも動かしていた。 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ドカーン\ / ドボォーン\|/ ズドォーン\|/ ドカァーン\ / 地上では土砂が舞い上がりあちらこちらから爆発音、そしてドス黒い煙が広大な範囲 から湧きあがった! しばらくして、 ラニーニャ 「にいちゃん、煙で全然見えない・・・」 すると『ラニ』が左手の手首を立て、体を横にして右手を後方に肘を曲げ上方にかざ した。 そして! ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> 『エル』の放射した地帯にまんべんなく当てる。 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≫ >>> ほどなくして放射を止めた『ラニ』。 シューー シューー 眼下から黒い煙が去り、今度は水蒸気と思われる白い湯気が辺りを覆い尽くすように 湧いていた。 しばらくすると爆破、燃え上がり始めたところも鎮火し、水蒸気も大気に飲まれて、 次第に地上が見えてきた。その姿はっ! なんと、町、港、ビル、人の生活のあった姿が微塵にも残っておらず、目に映る姿は 茶色く水浸しになった湖、というよりむしろ海。がれきが辺りに一部散乱し顔をのぞ かせている、そんな様であった・・・。 エルニーニャ 「水が引かないと見えないな・・・」 ラニーニャ 「にいちゃんのでくぼんでしまったから、すぐには無理だよ。」 エルニーニャ 「お前のだってさらに掘り下げてただろうが・・・」 ラニーニャ 「お相子、明日のお楽しみってことね。」 エルニーニャ 「それじゃ飯しにしよう。 魚料理にするか。 いくぞ。」 シャっ彡 ズボーン! ラニーニャ 「にいちゃん調理するとみんな焼き魚になっちゃうんだもん・・・」 シャっ彡 ズボーン! ~ ~ ~ 『ここで臨時ニュースを申し上げます。 只今入った情報によりますと、中華皇国 山中東省 紺色市において、突然町が消滅 したとの事です。 繰り返しお伝えます。現在入った情報によりますと本日正午過ぎ・・・』 福ノ島の民宿、部屋でTVを見ていたこの人、 魚沼 貴子 「な、なんですって!」 慌ててこの二人の部屋に出向いたのであった。 タッタッタッタッ彡彡 扉を勢いよく開けて、顔をのぞかせ、 魚沼 貴子 「ちょっと、大変、大変~! ねぇねぇ、TV付けてみてよ!」 -つづく- (こんなことってある~?) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月10日 13時45分01秒
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