カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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空軍ベース基地 『了解、青鷹、反撃の許可を出す。』 空軍パイロット(隊長) 『青鷹、了解。』 ヒューーーーー ゴォーーーーーー ヒューーーーー ゴォーーーーーー 空軍パイロット(隊長) 『2号機、反撃の許可が下りた。編隊を解く、攻撃開始。』 空軍パイロット(2号機) 『了解。 よし、ガトリング砲をおみまいしてやる!」 旋回を終え、浮遊する二人を正面に見ての飛行、そこから、 ガガガガガガガっ 6連装の機関砲が火を噴いた! ラニーニャ 「なんか飛ばしてきた・・・。」 ガガガガガガガっ ヒューーーーー ゴォーーーーーー 空中の人間ほどの大きさの物体、機関砲で中々当たるものではない。 弾は『エル』『ラニ』の近くを通過し、機体はそのまま通過していく。 エルニーニャ 「何か渡したいんじゃないのか?」 ラニーニャ 「何のために?」 エルニーニャ 「さぁ~?」 ラニーニャ 「なんか、にいちゃんの言うようにうざいね・・・。」 エルニーニャ 「暇つぶしに、遊んであげれば? また来たよ。」 ヒューーーーー ゴォーーーーーー ガガガガガガガっ 再び二人に向かって打ち出された機関砲! 中でも近くに来たその中の弾の1っを手 で掴み取り、手のひらの上に乗る塊をじっと見つめて、 ラニーニャ 「これ、なんか塊。 渡されても楽しいモノじゃないよ。 それに遊ぶって言っても・・・」 もう一機が同様の体制に入った。 ヒューーーーー ゴォーーーーーー ガガガガガガガっ 『ラニ』は手にした弾を親指と人差し指でつまみ、その機体に向けて弾いた。 ピシっ 近くを通過した戦闘機、その後、 ボンっ 片側のエンジンから火を噴き、黒い煙を巻き上げ始めた! 空軍パイロット(隊長) 『メーデー メーデー、1番エンジンがやられた! これより脱出する!』 続いて遠くを旋回中の戦闘機に向け、 発射されたピンビームは、機体を貫通し、 ボンっ こちらもエンジンから火を噴き、黒い煙を巻き上げ始めた! ラニーニャ 「こんなに軟弱じゃ・・・」 墜落していく2機。 湖面と化した文登中区内の地上で激突し爆発をしていた。 その上空では3っのパラシュートが開いていた。 エルニーニャ 「暇つぶしにもならんのか。 さっ、今日はもう戻って水が引いた頃に、再び見つけに来よう。」 シャっ彡 ズボーン! ラニーニャ 「うん。」 シャっ彡 ズボーン! ~ ~ ~ バタバタバタバタ バタバタバタバタ バタバタバタバタ バタバタバタバタ 翌朝、 昨日の被害を受けた現場では、報道陣がにぎわいをみせていた。 地上では、遠巻きに足場のある場所に点々と群がり、そして空には報道、消防、警 察、軍のヘリが数多く飛びまわっていた。 『・・・ご覧のように、地面の隆起・陥没の起伏が強く、くぼんだ地帯の水はまだ溜ま ったまま。 また海岸沿いには堤防と呼ばれるような物体は無く、海からの波をくぼんだ地帯 がそのまま飲み込んでいます。 そこから鉄骨、コンクリートの壊れたり倒れた 壁が顔を出している姿も見えます。』 一部の地面だけ湿ったまま露出している状態。 その上を消防・報道陣がうごめき、 水面にはボートを浮かべて移動していた。 数時間前まで人が生活をしていたとはとても思えない有様だ。 『・・・ 上空からは以上です。 一端地上にお返しします。』 ~ 『はい、一夜明けた現在、こちらはご覧のように報道規制によりこの先には一部の許 可を得たカメラ以外は入る事が出来ません。 ここより数十メートル先は地面が湿 っていて足場が悪く、救助を妨げる要因になっています。 救助や現地調査隊は、 ボートを活用し活動を行っております。 ご覧になれますでしょうか、一面が水に覆われる中建物でしょうか、崩れたコンク リートや水あめの様に曲ってしまっている鉄骨が、所々に顔を出しています。 一体ここで何が起こったのでしょうか。 ・・・ 』 セルフィー 「お前、便利だなぁ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ディスプレイを手元になんぞ、造作もない事。」 セルフィー 「これ、あいつらの仕業か?」 洞窟の中でディスプレイでニュースを目にしている二人。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そうだろうな。」 セルフィー 「まったく、無茶するぜ。 他に方法はねぇのかよ・・・。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「この惑星ごといずれ無くなると思えば、どぉって事ないという事だろう。」 セルフィー 「あんな探し方じゃよ、[剣]が有ったら破壊されるだろうに。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「あの[剣]はそんなに軟(やわ)じゃない。心配するな。 それより『エル』様『ラニ』様が起こしているこの騒ぎ、利用しようではない か。」 セルフィー 「利用?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そうだ。 ゆうすけは悩んでいるはずだ、この騒ぎに対処するべきかどうか。 このまま 放置できないと踏めば、相手は『エル』様『ラニ』様だ、メインの連中を現場 へ向ける。 すると大竹林寺は手薄になるであろう。」 セルフィー 「なるほど。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「その隙に攻め込めばいいのだ。 予定ではもう少し先に考えていたが、今がチャンスかもしれん。」 セルフィー 「すると・・・ 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「出撃する。」 ~ ~ ~ V ズバっ☆ V 突如石碑のある地下の空間に姿を現したこの男。 入り口に立ち、警備に当たっていた近衛兵が気が付く。 近衛兵 「うわっ な、何やつ・・・。」 ( 二人が手にした槍を恐る恐る前に突き出しながら、 ) クラウス総帥 「おい、お前らの大将をここに呼んでこい。 ゆうすけってガキでもいいぜ。」 近衛兵 「何っ、総元帥殿をだと!」 クラウス総帥 「そんなにビクビクするな。 おれはここに座って待ってるからよ。」 大柄の体を石畳の上にしゃがみ、足はあぐらを、腕組みもしてドッシリと居座るクラ ウス。 二人、顔を見合わせながらどうして良いものかオタオタとしていた。 クラウス総帥 「聞こえただろ、さっさと連れてこいっ!」 近衛兵 「わ、分かった・・・。」 一人が慌てて廊下を走っていったのだった。 しばらくすると、 V ズバっ☆ V [竹林総元帥]チュウラン 「貴様か、わらわを呼び出したのは。」 -つづく- (すげーなお前) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月10日 13時50分15秒
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