カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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V ズバっ☆ V [竹林総元帥]チュウラン 「貴様か、わらわを呼び出したのは。」 ゆうすけ 「おれもメンツに入っていたみたいだが。」 石碑の横に現れた二人。 クラウス総帥 「あぁ、忙しいのに悪いな。」 [竹林総元帥]チュウラン 「今は貴様と遣り合っておる時間は無い。」 クラウス総帥 「おぅおぅ尖んがりやがって。 お前と遣りに来たんぢゃねー。 よく見ろ、こいつを戻しに来たんだ。」 そう言うとあぐら姿勢からゆっくりと立ち上がり、背中の後ろに置いてあった石の 欠片を持ち上げて見せた。 ゆうすけ ( !! ) [竹林総元帥]チュウラン 「そ、それは!」 二人の視線が、その石の欠片に釘づけとなった。 クラウス総帥 「おれが以前、ここから持ち帰ったものだ。」 文字がこちらに見える様に抱きかかえ直した。 ゆうすけ 「行先は分かっていたが、何故今それを?」 抱えていた石の欠片を下に置き、 ゴト ( そしてゆっくりと体を起こしながら ) クラウス総帥 「あの日は、意識がもうろうとしててな、いつの間にかここに居た。 今と異なり、誰にも出くわさなかったんでな。」 [竹林総元帥]チュウラン ( 黄龍道 を破門のため総出で向かった時か・・・ ) クラウス総帥 「すると文字の掘ってある石が目の前に転がっていて、なんか読むとスゲー事書い てあったんだ。近くにあった石には、 『 ・・・ 意のままに世を変えしめん事を・・・ 』 折角だからその欠片の一つを持ち帰ったって訳だ。 当時のオレには、『こういちをやるにはこれだ!』とひらめいた訳で。 だがよ、つい最近になりちょいと心変わりしてな・・・。」 ゆうすけ 「ほぉ~、感心な事じゃないか。」 クラウス総帥 「あのイケイケのザウバーがよ、お前に付いてんだろ。 オレの頭ではどーにも理解できねーんだ。 そこにきて先日、ニース博士の所に3人で現れたらしいが・・・」 ゆうすけ 「あぁ、そうするように伝えた。博士には新しい情報を伝える義務があったから。 Spec-05 の技術を提供してくれたからね。」 クラウス総帥 「なんか きな臭い 事になりそうなんだってな。」 [竹林総元帥]チュウラン 「そうだ。このままでは地球と太陽系が消される。」 クラウス総帥 「そう博士から聞いたぜ。 何がどう壊すとバランスがどうとかってーのは良くわからなねーが、こういち が邪魔だの上回る力をってな、どぅーもちいせぇって思えてきてよ・・・。」 ゆうすけ 「それで持参したって訳か。」 クラウス総帥 「まぁそんなとこだ。」 ( ちょっぴり照れくさそうにする仕草 ) ゆうすけ 「お前、変なヤツだな。 こういち怖さに懸命に動いていたのに、世界を牛耳るという野心が以前の総帥の ようには感じ無い。」 クラウス総帥 「ふっ、変なヤツたぁ言ってくれるなぁおぃ。 確かにオレはこういち対策で頭がいっぱいだったかもしれん。 それに加えて組 織の連中にちゃんと飯し食わさねぇと とも思っていた。 突然トップになっちまったからな・・・。 己の野望でじゃねぇ。 お前の方がよっぽど変だぜ。 こんなちぃせーガキに振り回されるたぁな。」 ゆうすけ 「この地球を破壊するというヤツら、半端無い力を持っているようだ。 相手にすると命落とすかもしれないよ。」 クラウス総帥 「ふん、お前に言われたくはねぇな。戦闘の真っ只中に既に両足突っ込んでいる お前さんによ。 いつか無くなる命だ。心配なんかクソくらいだ。だが自分の生き様、納得して 生涯を終えたいと思っている。 オレも一緒に戦わせろや。」 [竹林総元帥]チュウラン 「よくぞ決心してくれた。礼を申すぞ。」 クラウス総帥 「礼はいい、こいつはあったところに戻すだけだ。 それより、くっ付けてみよーぜ。」 [竹林総元帥]チュウラン 「お主一人では無理だ。 "おい、力軍兵を一人呼べ" 」 ( 入り口に居た近衛兵に声を掛けた ) ~ ~ ゴト ガスン クラウス総帥 「よし、これでいい。」 手伝った力軍兵を残し、3人が正した石碑から少し離れて、改めて石碑の掘り込んで ある文字を眺め始めた。 [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎) 野心ある者、これを手にし時、赤黒い炎と共に[[ 蛮族震撼の 剣 ]]となりて、意のままに世を変えしめん事を・・・ クラウス総帥 「なんとも迫力ある言葉だぜ・・・。 [[ 蛮族震撼の剣 ]] かよ・・・。 他にも もぅ2っ・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「 ・・・・ 言葉にならん・・・ 。」 ゆうすけ 「 ・・・ 野心ある者 か・・・。 こうしてみると、[剣]はやはり一つで、『持つ者』で[炎]の色、種別が変わ ると考えていいだろうな・・・。」 クラウス総帥 「3本じゃねーのかよ。 これ読んでも[剣]が一つたぁ、どこにも書いてねーぞ。」 ゆうすけ 「難しいかもしれないが、要所要所にヒントがあるのさ。 たとえば、3っどれにも『●●が手にした時』とある。 まぁこれだけでは1っとはならないが、その次、 [[ 蛮族震撼の剣 ]] となりて・・・、 とあるだろ? たとえばチュウランの持っている剣。 その剣を持ち主のチュウランが持った時 に『チュウランの剣になりて』・・・とは言わない。 この剣をクラウスが手にすると、クラウスの剣になりて・・・ となると筋が通る。 1っのモノが 持ち主・用途 を変化させているという事の証。 だから、●●が持つとどぅなる ▲▲が持つとこぅなる って但し書きが有る のさ。」 [竹林総元帥]チュウラン 「なるほど。」 クラウス総帥 「そうか、その通りだ。 すげーなお前。」 ゆうすけ 「持ち手によって名前が変わり、炎の色、特性・・・というか趣旨、後押しの内容が 変わるってことになる。」 チュウランとクラウスが他の石碑の文字を読み返していた。 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎) 全宇宙の支配者、これを手にし時、姿あるモノ 皆漆黒の闇へと誘(いざな)い、皆無となりにけり。 [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎) 覇者に選ばれし者が手にした時、憎悪、破壊 、侵略よりその力で守る。 [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎) 野心ある者、これを手にし時、赤黒い炎と共に [[ 蛮族震撼の剣 ]]となりて、意のままに世を変えし めん事を・・・ [竹林総元帥]チュウラン 「確かに、全てに 『・・・が手にした時』 とある。」 クラウス総帥 「なんだぁこりゃ・・・ 他のも相当やべー事 書いてありやがる・・・」 ゆうすけ 「そうさ、とても恐ろしい事を招く代物さ。 だから、なんとしても [全宇宙の支配者] なる者に渡してはダメなんだ。」 ~ ~ ~ 空中で浮遊し、眼下を眺めていた二人、 ラニーニャ 「にいちゃん、何か騒がしいよ・・・?」 エルニーニャ 「お祭りでもやってるのかな。」 バタバタバタバタ バタバタバタバタ バタバタバタバタ バタバタバタバタ 二人は、今まさに報道されている昨日の現場上空にいた。 -つづく- (そうでもないさ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月18日 11時01分59秒
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