デビットジュニア産駒カシノケープが佐賀初勝利!
先日、高橋調教師、高橋騎手がご勇退されました。有終の美が叶うことを期待して、勇退当日の中山競馬の準オープンではニシオドリームが2.7倍の一番人気に支持されました。結果は皆さんご存知の通り、4番手から抜け出しての勝利。高橋騎手のガッツポーズあり、場内からの温かい拍手あり、で、中山競馬場は和やかな雰囲気に包まれました。高橋騎手には調教師としての活躍が期待されます。親子で有終の美、素晴らしい競馬でした。そのニシオドリーム。父はデビットジュニア。チャンピオンS、エクリプスS、ドバイデューティフリーに勝った馬である。主な代表産駒はこのニシオドリームになります。タップダンスシチーの父と同じプレザントタップでJCダートを勝ったフリートストリートダンサーも同じ父。日本での適正はあるので、サンデー系の牝馬に・・・と思うのだが、やはりキングカメハメハ、シンボリクリスエスの台頭により、そうもいかず、なかなか繁殖牝馬の質は厳しいものがあります。今回の佐賀競馬の回顧録の勝ち馬がそのデビットジュニアの産駒。中央でも走っていたが、成績が奮わず、佐賀に移動しての初勝利である。最近の地方競馬ではデビットジュニアの文字を見ることは多い。前置きが長くなってしまったが、2月26日佐賀1Rの回顧録を綴っていこう。私の本命でもあった前述のカシノケープ。前走は1番人気のシゲルペイペイとは走っていないが、900mを含め、4走前~2走前まで3戦連続同じレースに出走しており、全てカシノケープが先着。特に900m戦ではカシノケープが勝ち馬から0秒6差の4着(通過順4-4)、シゲルペイペイが0秒8差の5着(通過順6-5)。前走はシゲルペイペイは1300mで逃げる競馬をしていたが、このレースを見るとカシノケープの方が出足がついていた点。メンバー的にも近走4着、4着、3着で前走が26組である点をふまえ、本命に。レースでは好発を切りハナに立ったケンシエタニティが逃げる。その後にシゲルペイペイが押していって続き、セイカエスパー、その後に1馬身差でカシノケープが続く。ここからは5馬身以上離れ、馬群が2つに寸断された形。4コーナー過ぎからカシノケープが一気にスパート。先団に取り付くと、外から一気に差しきってみせた。ケンシエタニティもスピードに乗って上手く流れに乗れていたが勝ち馬の差し脚が一枚上。シゲルペイペイは勝負どころで苦しくなり、馬券に絡むのが精一杯だった。カシノケープは道中はさほど無理はせず。4コーナーからの仕掛けで良い反応をみせ、そこからケンシエタニティを交わした、王道の競馬。900mでは成績を残せてなかったが、ここは相手関係が随分楽になり、この馬の競馬ができた。クラスが上がってはきついだろうがここは順当。900m適正をみせたのがケンシエタニティ。900m戦は(1,2,0,1)と得意。近走はバテて着順は芳しくないが、先行力はみせている。今回もハナを主張でき、結局詰めが甘かったシゲルペイペイには交わされずにいる。カシノケープと同様、今回はメンバー弱化で自分の競馬ができた印象。やはり、先行力のあるスピードには注意が必要だった。シゲルペイペイは3番手からの競馬で最後も伸び切れなかった。ハナを主張できなかったのが痛かった。詰めの甘いところをみせ、このメンバーでこの結果では距離云々厳しいだろう。ストラディバリウスは出遅れ響く。コナンインプレスはスタートは五分だったが、全くスピードに乗れず。近走も先行できておらず、そのあたりがケンシエタニティとの違いか。デビットジュニア産駒のカシノケープが生涯初勝利を挙げた。これからどれだけのデピッドジュニア産駒が出てくるか分からないが、私は地味な血統(と言っては失礼か?)が大好きだ。引き続き、応援していきたいと思う。