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2014.07.21
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カテゴリ:読書
直木賞受賞作である。
納得がいかない。
読んでみて、納得がいかない。
この作品で直木賞である。
姫野カオルコの作品であれば直木賞を逃した「ハルカエイティ」の方が、よほどすぐれていると思うのだが。
選考委員の浅田次郎氏の解説では『直木賞に迎合しないかたちでまとまりを示した。最も重要なのはオリジナリティー・・・』とあったが、私はそうは思わない。浅田氏がそう感じたから今回の受賞があったのだとわかっただけ。姫のカオルコのオリジナリティーはギリギリをわずかに越えてしまった性愛にあると思っている。真摯に生きていること間違いない登場人物たちが、人生の中で遭遇してしまう出来事。それを主人公たちは一歩枠を踏み出た形で経験していく。その常軌をわずかに逸したところに彼女の真骨頂があると思っている。人生晴れやかに(?)生きたハルカさんを描いた「ハルカエイティ」が直木賞を獲得しなかったのは、その過激度に眉を顰めフィクションであるにもかかわらず、そこにノンフィクションを求めた老獪な人たちがいたからだろうと思っている。とはいえ浅田氏のようなシンパがいて直木賞を受賞できた喜びは今後、受賞候補作にならなければいけない呪縛から逃れて、彼女らしい作品を奔放に描いていける状況になったと嬉しく思う。

さて、「昭和の犬」である。どちらかというと副題(?)の”perspective kid”の方が名は体を表すなのだけれど。”俯瞰的に見る子供”である。主人公が、5歳から49歳までのそのときどきの滋賀を東京を日本を切り取っている。その時代を生きてきた人間にとっては何の変哲もない内容なのだが、こうやって書き記すことにある種の意義があるのだろうか。感動もクライマックスもエンタテイメントもなく、その当時を切り取った物語。特殊な環境にて特殊な主人公が特殊な経験を話しているともとれるが、それが恐れおののく話でもないし、わりと多くの人が経験した、あるいは経験しそうなことであったので、わが人生を振り返っても、そうだったな程度でしかない。しかし、しらない世界のことも少しは書いていたので、そこはそれで楽しめたといえようか。それだけの作品。


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最終更新日  2014.07.21 15:49:55
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