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テーマ:映画館で観た映画(8533)
カテゴリ:映画館で見た映画
「フ、フランス語だ!」 フランス映画と知らずに見たので、フランス語にビックリ。 いまどき、この手の作品はハリウッドと相場は決まっている気がして、何もチェックしてなかったなぁ。 ほんとは「ヘラクレス」を見ようと思ったんだけれど、プレイガイドで前売り券売り切れていたから、しかたなく「美女と野獣」を選んだ。人気の「ヘラクレス」はまたの機会に見るつもり。 さて、この作品、本当に予備知識なく見に行ったから、フランス映画ということにビックリした。CGの多様性とその素晴らしさは、ハリウッドに負けず劣らず素晴らしかった。日本とハリウッド以外でもSFXを使った作品がつくられるんだね、と感心。 実写版ということに期待したが、1740年に初めて書かれたビルヌーヴ夫人版の物語をもとにしているということで、美女の兄弟姉妹が多くいたり、森の妖精が出てきたりと従来知っている「美女と野獣」とはちょっと、いや、ずいぶんと違う。野獣が人間になるかならないかというくだりも、すでに映画化されている作品の方がその理由に納得がいくし、洗練されている気がする。感動の度合いからすると、ミュージカル・アニメで大ヒットしたディズニーの「美女と野獣」が素晴らしく、また白黒作品だがフランス映画の実写版「美女と野獣」(ジャン・コクトー監督)もいうことなしの傑作だ。どちらも感動すること間違いなし。しかし、それに比べると感動の度合いは薄く、何がどうして、こうなったのか、と不思議に思うことも多々ありながら展開するこの作品はお薦めとは言えないかもしれない。美女は美女じゃないし、好みじゃないというか美しさもかわいらしさも足りない気がする。野獣は、王子を思い浮かべた場合、王子らしさに欠ける。野獣らしさたっぷりのバンサン・カッセル。フランス人気俳優は彼しかいないなんて、ちょっとさびしい。若手の俳優もたくさんいるだろうに、知名度からすると彼を上回るスターはいないのかも。アラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモンドやモーリス・ロネやジェラール・ドパルデューやダニエル・オートゥイユといった面々が活躍していた頃に比べるとフランス映画の人気は下火になったように思う。 映像作品としての出来は素晴らしいが、物語としてはファンタジーさに欠けたように思う。原作に忠実にあるよりももっともっと感動させてほしかったな。 2014年/フランス・ドイツ/113分/G 監督:クリストフ・ガンズ 出演:バンサン・カッセル、レア・セドゥー、 アンドレ・デュソリエ、イボンヌ・カッターフェルト 原題:La belle et la bete お薦め度 「美女と野獣」★★★☆(70%) 字幕翻訳:丸山垂穂 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.11.03 22:27:08
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