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カテゴリ:読書
「キネマの神様」を読み、作家原田マハが気になり、デビュー作を読んでみようという気になった。
読了して見て、新人作家、しかもこれが第一作とは思えないほどの出来栄えに驚く。それは、読み進んで結末に近づけば近づくほど顕著になる。ただならぬ新人の力量に驚くばかりだ。沖縄の離島で淡々と雑貨店を営んでいる独身男性の日常を描くだけなのかと思いきや、そうでなく、彼を取り巻く村全体のみならず、沖縄という土地の独自性を書き、不思議な出会いと人の心に踏み込まないことによって起こる出来事によって二重にも三重にも仕掛けを張り巡らしている。 謎解きもありラブストーリーなのにミステリアスでサスペンスなのだ。 結果、最後=結末がわからないという終わり方も素晴らしい終わり方なのかもしれない。 沖縄について良く調べ良く書き、この作品が映像化されているので、見てみたいと思える傑作であった。 「カフーを待ちわびて、Waiting for good news」という題名もいい。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】カフーを待ちわびて [ 原田マハ ] 【中古】 カフーを待ちわびて /原田マハ(著者) 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.16 00:02:36
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