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テーマ:最近観た映画。(39936)
カテゴリ:家で見た映画
こんな時代(昭和34年)にすでに、若尾文子や川口浩や杉村春子が出ていて、浦辺粂子や賀原夏子(「ケーキ屋ケンちゃん」の祖母役)が出ていることにびっくり。皆、昔から活躍していたんだな。 さて、作品は大映映画で、小津安二郎監督だ。小津作品はあまり見たことがなく、「お早よう」や「東京物語」とあと、1、2本といったところか。 旅回り芸人一座がある田舎町にやってきて、芝居をかけるが、観客は少なく、しだいに左前になっていき…、その土地の女と隠し子がいて…なんて設定で、人間模様が描かれる。役者一人を真ん中に映して、しゃべらせるなんて、素人ぽいカメラアングルにみえるけれど、なにか意図があったのかしら。セリフはぞんざいな言い回しも出てくる、かなり意気軒昂、丁々発止のやり取りがあり、人生の悲喜こもごも描いている。親子の情、男女の情、人間としての心情を描いてなかなかの作品と思える。 京マチ子の艶やかさ、若尾文子の若さと艶っぽさが良く、一杯飲み屋の杉村春子の庶民さの対比が良い。中村鴈治郎と杉村春子の息子としての川口浩は男前すぎるかな。 1959年/日本/119分/ 監督:小津安二郎 出演:二代目中村鴈治郎、京マチ子、若尾文子、浦辺粂子、三井弘次、潮万太郎、伊達正、島津雅彦、田中春男、中田勉、花布辰男、藤村善秋、丸井太郎、入江洋佑、星ひかる、杉村春子、川口浩、笠智衆、野添ひとみ、宮島健一、高橋とよ、佐々木正時、桜むつ子、賀原夏子、丸山修 お薦め度 「浮草」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.04.12 23:38:21
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