|
カテゴリ:読書
「蜩ノ記」で直木賞をとった葉室麟の作品である。
人から薦められて読んでみた。 胸苦しい作品である。 池上冬樹氏の解説にある「悲しみと苦しみを味わった人にお薦めしたい小説である。」というように、正しく悲しみと苦しみの話である。もちろん、喜びもあるのだが、その喜びから派生する悲しみがあまりにも哀しいのである。切なさがあふれ、痛々しい思いがする。 大人の小説である。登場人物たちと同じようなことを味わった人、挫折や破局を経験した人には古傷に塩をすり込まれるような思いがする作品なのではないだろうか。 とても共感するし、主人公である里緒の思いに身もだえする情感あふれた作品である。 人恋しくて、心苦しい。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】千鳥舞う [ 葉室麟 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.07.19 17:34:12
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|