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2017.02.17
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テーマ:お勧めの本(7371)
カテゴリ:読書
人との待ち合わせまで、ちょっと時間が空いた。映画を見るにも多くの時間はなく、その時間、見たい映画はすでに始まっていた。そこで、駅の本屋を覘く。この本屋は時々、というかいつもこの日のように、ポッカリ空いた時間をつぶっすためにたちより、時々、文庫本を購入する。この日も、数少ない、店員のPOPを読みながら、手軽に取れる本を物色した。装丁と題名が本を選ぶ基準となる。惹きつけられる装丁、読みたいと思わせる題名を探す。興味がわいた一冊があった。装丁が目を惹く。手に取ったが、とにかく分厚い。手軽に持ち運んだり、読むには時間がかかりそうだ。次に手にしたのは、新装丁の大沢在昌作品。久しく、彼の作品は読んでいない。目にとまったのはP.コーンウェルの検屍官シリーズの新刊。検屍官シリーズも久しく読んでいない。というのも、シリーズが長くなり、年老いてきた主人公たちを10歳ほど若返らせた作品を読んでから、彼女の本は手にしていない。10歳若返らせたことが不自然というより、そのことに気づきもしないで、あとがきかなにかで知って、違和感をもったのだ。さてさて、本を読むのか読まないのか。まだ、時間はあった。装丁は良いとは思えなかったが「デフ・ヴォイス」という文字に注目した。帯を見ると中江有里絶賛とある。彼女が推薦するならばと購入を決めた。
待ち合わせの百貨店の椅子に座りながら、読みふける。それほど、引き込まれた。予想だにしない内容、展開。冒頭で中年バツイチ男女の恋愛を絡めたミステリーかと思わせながら、物語は展開に次ぐ展開で、殺人事件に繋がっていく。
昨日と今日、二日間で読んだ。とても面白い、ユニークな作品だ。今までにないという意味でユニークだ。今風にいうとオンリー・ワンなのかもしれない。
この作家、丸山正樹は5年ぶりの新作「漂う子」を昨年10月に出した、ひよっこ作家とのこと。
とにかく、「デフ・ヴォイス」は素晴らしい。私も絶賛する。


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最終更新日  2017.02.17 23:41:38
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