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2017.02.18
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カテゴリ:家で見た映画
ヤングアダルトニューヨーク.jpg

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」なんて陳腐な題名だな。その陳腐な題名にめげずに見た私も変わってる?(笑)まぁ、キャストの妙にて選んだというべきか。この作品、今を生きるアメリカの中年夫婦がどのようにしていけばよいのか、を切り取った作品だといえるかも。しかも注目すべきは今の映画界というかドキュメンタリー映画の実情というかその是非をあっけなく描いている。まぁ、この作品の中で、ドキュメンタリー作品においてあってはならないやらせ(?)があった、その是非のくだりが出てくるんだけれど、<ネタバレ>ですみません。何のことかはわからないと思うのでそこは見てのお楽しみということで・・・。
<ネタバレ>しつつも、見解を述べたい。
そもそもドキュメンタリー映画作家の主人公が8年も10年もかけて意欲作を制作していて編集しても6時間半という長尺をどうのように料理(編集)すべきかで思い悩んでいる。子供のできなかった夫婦の軋轢(?)というよりすれ違い。いや、夫婦の事より、ドキュメンタリー映画について述べたい。この主人公は、ドキュメンタリーとして偶然にもアフガン戦争元兵士に行きあたって、シナリオのないドラマを劇的に撮ることができたことを喜び、また羨んでいた主人公。けれど、それがやらせだったこと、仕組まれたことに気づいた。ドキュメンタリーであってはならないことなのに、そのことを暴露したところ、些末なこととして扱われた。作品が良いんだからいいんじゃないか、と。これはこれは重大な見解である。思えば、いままで、ドキュメンタリー映画というものがあったけれど、そこにやらせはなかったし、今もないはず。ただ、真実の物語として、映画を作ることは多々あった。そして、昔は、これは真実の話である。本当に起きたことである、というものを売りにしていた。しかし、ある時から、真実に基づいて作った作品を、真実の物語とは言わなくなった。呼ばなくなった。なぜかは、わからない。たぶん、そこに作り物、想像した事象が入るからだと思う。そして、いつからか、真実に、現実の出来事に触発された作品(インスパイアされた作品)というふうに表示されるようになった。それであれば、事実に限りなく近くてもどこかに嘘や想像や創造物が入っても糾弾されないだろうし、もともとが作りものだから、間違いがあっても責められることがないからだろう。

ものによっては、作り物よりドキュメンタリーというか、ただ事実を伝えるものの方が素晴らしく、威力を持つ場合がある。昔の作品で恐縮だが、「天国の青い蝶」というウィリアム・ハート主演の作品があった。国際的昆虫学者が末期脳腫瘍患者である少年に中南米の熱帯雨林にしか生息しない幻の青い蝶を見せる、そのために少年とともにジャングルに挑む、というものであった。この作品はその内容から話題を呼び、映画公開前にはスペシャルテレビ番組が放送された。それは、当人たちの出演とその行動を追った映像を見せてくれて、とてもとても感動的なスペシャル番組だった。そこで、必見と映画館に足を運んだわけだが、本編である映画は真実の物語をもとにあれこれ改変されていて、感動の物語をつくろうとするあまりか、いじくりすぎて失敗した作品に思えた。ドキュメンタリーでテレビで見た感動はみじんも感じられなかった。失敗作なのだろう、「映画.COM」でレビューはなく、評価も2.0と低い(五つ星のうちの二つ星、平均作は三ツ星だと思う)

他の作品の話になってしまったが、この作品で、大げさに取り上げ、肩透かしを食らったような形になるドキュメンタリー作品の基準であるが、そこに多少の嘘が介在しても、テーマが嘘でなければ良しとする、作品が良ければ良しとする扱い方が、とてもとても驚きであった。


2014年/アメリカ/97分
監督:ノア・バームバック
出演:ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・セイフライド、チャールズ・グローディン、アダム・ホロウィッツ

原題:While We're Young

お薦め度
「ヤング・アダルト・ニューヨーク」★★★(60%)





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最終更新日  2017.02.18 16:00:46
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