マイライフ・マイシネマアルカディア

ネタバレになります！！

この話、実話であるのだが、そのニュース元種についての真偽のほどは解明されなかった。そのことよりも疑義のある報道をしてしまったことにおける顛末、その姿勢を問われた内容といえよう。

真実とはなんなのか、考えさせられる。
これが現代アメリカにおける行為なのだ。
アメリカが間違っていると感じるのは、誤りなのだろうか。
事の真実を、記事の真偽よりも、元種の真偽を解明しなかった、解明できなかったのはアメリカの悲劇ではないだろうか。

ところで80歳をむかえるロバート・レッドフォードが出演している。二枚目俳優と名を馳せながら、醜態をさらせないなずなのに、そういうことには頓着しないというか、頓着はしているんだろうけれど、今見せられる最高の容姿でスクリーンを飾ることに躊躇はないのだろう。ロバート・レッドフォードはサンダンス映画祭を開催し、長年にわたって、今も映画に出演し続けることはとてもとても映画が好きなんだろうと思える。
レッドフォードの作品は「裸足で散歩」「明日に向かって撃て！」「夕陽に向かって走れ」「大いなる勇者」「候補者ビル・マッケイ」「スティング」「追憶」「華麗なるギャッツビー」「華麗なるヒコーキ野郎」「コンドル」「大統領の陰謀」「遠すぎた橋」「出逢い」「ブルベイカー」「ナチュラル」「愛と哀しみの果て」「夜霧のマンハッタン」「ハバナ」「スニーカーズ」「幸福の条件」「アンカーウーマン」「モンタナの風に抱かれて」「スパイ・ゲーム」などを見ている気がする。（鑑賞記録をみればすべてわかるが、そこまで正確さを求めず）

真実に基づいた話は厚みがあるね。

2015年/オーストラリア・アメリカ/125分
監督：ジェームズ・バンダービルト
出演：ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード、エリザベス・モス、トファー・グレイス、デニス・クエイド、ステイシー・キーチ、ブルース・グリーンウッド


原題：Truth

お薦め度
「ニュースの真相」★★★★（80％）