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カテゴリ:家で見た映画
「陽のあたる場所」、そんなところを夢見た若者。 水着の大工場を経営している伯父を頼って、無一文でやってきた若者は、母子家庭で育った。貧しい生活をしていたらしく、なぜもっと早く手をさしのべなかったのか?と不思議に思う。兄弟喧嘩でもしていたのだろうか。その詳細はわからない。しかし、入社を許され、水着の梱包の商品を回収する荷役につく。軽作業とはいえ、肉体労働だ。 伯父のいる上流社会は手が届くはずもなく、顧みられることもない。男女交際禁止の不文律はあるけれど、知人の誰一人いない男には、興味を持ってくれる女子社員と親密になるのは避けられなかった。 男前ゆえ女性の気を惹くのだろう。寡黙なところや憂いある表情は女心をくすぐるらしい。上流社会の美女にも興味を持たれる。夢にさえ見てはいけないと思えた上流社会。自分とは無関係と思っていた上流社会がむこうからやってくる。 思いもよらず三角関係に陥ってしまった男が、とった行動は、なすすべなく、状況に押し流されていくだけ。結末は悲惨だ。動機のあるなしは重要だし、殺意があったかは最重要だが、無作為の行為に責任をもたなければならないのだろうか。 モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーの作品かと思ってきたけれど、シェリー・ウィンタースが主演なんだね。 現代の社会ではこのような判決は出ないと思う。 1951年/アメリカ/122分 監督:ジョージ・スティーブンス 出演:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、キーフ・ブラッセル、フレッド・クラーク、レイモンド・バー、ハーバート・ヘイス、シェパード・ストラドウィック、フリーダ・イネスコート、キャスリン・ギブニー、ウォルター・サンド、テッド・デ・コルシア、ジョン・リッジリー 原題:A Place in the Sun お薦め度 「陽のあたる場所」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.27 16:09:39
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