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2017.05.30
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カテゴリ:家で見た映画
サヨナラ.jpg

この作品を見て、衝撃を受ける。
当時、日本人女性と結婚した米国軍人は異動で本国に帰る時、妻を連れて帰れなかった。そんな法律があった。有色人種に対する偏見があった時代で、当時のアメリカ人の常識に驚くばかりである。その余韻かどうかわからないが、過去日本人妻を日本において帰る米国軍人の姿勢は旧習から当たり前と見る人もいたのではないか。この差別をしていた人たちはまだ生きている。黒人に対する差別が依然としてなくならないのと同様に日本人に対する差別も根強くあるのではないだろうか、と思ってしまった。驚いたことに主演女優の高美以子が91歳で存命である。共演者たちが物故者となるなかで、よくぞ生きていらっしゃる。まだまだ長生きしていただきたいものだ。

この「サヨナラ」という作品、日本人初のアカデミー賞助演女優賞をミヨシ梅木(ナンシー梅木)が受賞していながら、顧みられることがなかったように思う。私が映画ファンになってから、この作品がテレビで放送されたことがあったとは思えない。今回、見てみて、その内容の濃さに驚くとともに、日本を丁寧に取り上げていて、当初予定していたオードリー・ヘップバーンに主役を断られ、急遽、素人新人を起用したそうだ。日系二世の高美以子がスカウトされて出演しているが、堂々たるものだ。レッスンはしたのだろうが、彼女の日本語、彼女の英語はどちらも素晴らしい発音だと思う。映画ではメイクしすぎて素の美貌がわからないが、ウィキペディアで見る彼女の写真はとても美しい。助演のミヨシ梅木とともに日本人を起用したことが正解だったと思える。

主人公の在籍した歌劇団が大阪松竹歌劇団だったとは、タカラヅカとちょっと違うと違和感があり、映画用にかえたのかな、と思ったが、もともと違ってOSKだったと知り、合点がいった。OSKは素晴らしかったのだとわかる。映画ではマツバヤシ歌劇団となっていた。

マーロン・ブランド演ずる少佐のフィアンセから心変わりし、日本人に惚れたり、父兄をアメリカ人に殺されたハナオギ(高美以子)がアメリカ人を愛する心変わりが納得しにくいけれど、ケリー(レッド・バトンズ)とカツミ(ミヨシ梅木)の愛が真実なだけに、引き込まれ、さもありなんと思えてしまう。

オペラ「蝶々夫人」のようなものかと思ったけれど、そうでないところにこの作品の良さがあると思える。


1957年/アメリカ/147分

監督:ジョシュア・ローガン
出演:マーロン・ブランド、高美似子、パトリシア・オーウェンズ、リカルド・モンタルバン、レッド・バトンズ、ミヨシ梅木、ジェームズ・ガーナー、ケント・スミス、マーサ・スコット、久場礼子、ダグラス・ワトソン


原題:Sayonara

お薦め度
「サヨナラ」★★★★(80%)





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最終更新日  2017.05.31 00:36:49
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