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テーマ:映画館で観た映画(8543)
カテゴリ:映画館で見た映画
この作品を見るまでは検察として新旧の二人が対峙する話だと思っていた。たしかに、対峙するシーンもあるのだが、そこは見せ場ではなく、タイトルロールで木村演ずる最上が主役かと思いきや、二宮演ずる沖野の方が主役な気がする。見せ場、芝居のしどころも二宮にあり、丁々発止の畳み掛ける罵声恫喝はその熱量とともに圧倒的すごみを演技力を二宮に感じた。 さて、作品についてだが、中盤では面白おかしく駆け引きを含め見せてくれる。しかし、事件の真相にせまると予想外すぎる無軌道な最上(木村)の行動が腑に落ちなくなり、性格に異常が感じられ、私は興醒めしていった。作品としての質も高揚感も落ちてしまったと思える。残念である。ある意味破綻した物語であり、展開である。それゆえか重厚で緻密で見ごたえのある作品でありながら、満足度はあまりない。原田監督でありながら残念なことである。吉高由里子の仕事ぶりのうまさも特筆しておこう。 2018年/日本/123分/G 監督:原田眞人 出演:木村拓哉、二宮和也、吉高由里子、平岳大、大倉孝二、八嶋智人、音尾琢真、大場泰正、谷田歩、 酒向芳、矢島健一、キムラ緑子、芦名星、山崎紘菜、松重豊、山崎努 お薦め度 「検察側の罪人」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.09.02 23:35:33
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