この夏のドラマで唯一、見続けた作品である。
視聴率は良くなかったみたいだけれど、しっかりとしたドラマとして仕上がっていた。主演の吉岡里帆は良くやっていて、捨てられた子犬のような顔が相談員としての職務にぴったりな感じがする。健気に奮闘する姿も作品とあっていて生き生きとしたドラマになっていたと思う。各話のエピソードもよく描かれていて、生活保護を受ける人たちの暮らしが伝わってきそうだ。しかし、実際の現場はひどく辛い日々のことも多いようで実態を十分に伝えていたかはわからない。ドラマの素材となりそうな特異な内容のものもあったように思う。生活保護について疑問に思ったことをすべて解決していなかったところがあると思えるので、そこが課題であろう。
義経(吉岡)を支える同僚として半田(井浦新)の存在は重責で、影になり日向になりドラマとしても役者としても彼女をサポートしていたように思う。栗橋(川栄李奈)の存在が作品にアクセントを与えていて、阿久沢(遠藤憲一)の存在もドラマと並走する出演者として親近感を与えていた。
作品としてはとてもよく作られていて、第7話の文字が読めない人が出てくる、栗橋(川栄)がメインになる回はとても感動的であった。
全10話で終わるのがもったいないと思える作品である。
***以下、wikipediaより***
「健康で文化的な最低限度の生活」
放送時間:火曜日 21:00 - 21:54(54分)
放送期間:2018年7月17日 - 9月18日(10回)
制作局:カンテレ
演出:本橋圭太、小野浩司、大内隆弘
原作:柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』
脚本:矢島弘一、岸本鮎佳
プロデューサー:米田孝、遠田孝一、木曽貴美子、本郷達也
出演者:吉岡里帆、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一
オープニング:安田レイ「Sunny」
エンディング:AAA「Tomorrow」
原作者の柏木ハルコは「間違った情報を描かないよう監修をつけてほしい」「視聴者の偏見を助長するような表現はしないでほしい」という2点を条件に、テレビドラマ化のオファーにOKを出した。
キャスト:※〈 〉内の年齢は物語開始時に基づく
東京都東区役所生活課
義経えみる〈22〉演 - 吉岡里帆(幼少期:古山椛葉)一般職の新人ケースワーカー。
半田明伸(はんだ あきのぶ)〈45〉演 - 井浦新。えみるの先輩ケースワーカー。
栗橋千奈〈22〉演 - 川栄李奈えみるの同期。福祉専門職の新人ケースワーカー。
七条竜一〈22〉演 - 山田裕貴えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。
後藤大門〈22〉演 - 小園凌央えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。
桃浜都〈22〉演 - 水上京香えみるの同期。一般職の新人ケースワーカー。
川岸彩演 - 鈴木アメリ面接相談員。
須永吉次演 - 佐伯新(第6話・第7話)課長。
石橋五郎(いしばし ごろう)〈50〉演 - 内場勝則えみるの先輩ケースワーカー。
京極大輝(きょうごく だいき)〈35〉演 - 田中圭係長でえみるの直属上司。
片岡麻里(かたおか まり)演 - 阿部純子(第4話 - 最終話)阿久沢が15年ぶりに会った娘。。
青柳円(あおやぎ まどか)〈35〉演 - 徳永えりえみるの通う定食屋「アオヤギ食堂」店主。
阿久沢正男〈53〉演 - 遠藤憲一えみるが担当した元生活保護受給者。