DVDで見始めた時、両端がなかったので、古い作品だと思ってしまった。だからか、陰気で古臭い作品に見えてしまった。学生時代に読んだモーパッサンの小説同様、陰気くさい達成感のない感じである。
没落貴族と結婚し家名の継続を目論んだ男爵家親子、その娘は夫となる男の不貞により不幸な結婚生活を送ることになる。乳姉妹とも諍い別れ、生まれた息子も道楽貧乏で、と。どこにも幸せがない、感じられない生活の中で、生きていく、生き続けていくことがそれほど悪くないという結末は暗澹たる思いを感じずにはいられない。
この作品の良さが私にはわからないのかもしれない。
モーパッサンが生きた時代のあるべき姿が描かれているであろうに。
2016年/フランス/119分/G
監督:ステファヌ・ブリゼ
出演:ジュディット・シュムラ、ジャン=ピエール・ダルッサン、ヨランド・モロー、スワン・アルロー、ニナ・ミュリス、オリビエ・ペリエ、クロチルド・エム、アラン・ベジュル、フィネガン・オールドフィールド、リュセット・ボーダン、ジェローム・ラン、メリー・ドヌー
原題:Une vie
お薦め度
「女の一生」★★★☆(70%)