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テーマ:最近観た映画。(39937)
カテゴリ:家で見た映画
終わってみれば、これは再現フィルムなのか。 テレビの事件簿でよくある再現フィルムのように、それぞれそっくりさんが演じている。いや、そっくりさんでなくても寄せていき、当人に見えるようにしている。主役のトーニャはそれほどでもないが、トーニャの母や旦那の友人のおたく無職男とか、そっくりさんと思えるほど。そのほかの出演者も軒並み似ていると思われる。 この作品を見始めた時、「あ、嫌だな。(面白くない)」という予感がした。乱暴すぎるのか、勝気すぎるのか、とにかく、負の印象を受けて、ストップしようとした。しかし、事実に基づく話だし、少し話題になった映画だし、見るだけ見るか、といった義務感のようなもので見続けた。 真実がこの作品どおりなのかどうか、わからないが、犯罪の意思、脅迫の意図もなく、まわりの人間が良かれと思ってやったことが、犯罪に結びつき、何も知らないはずのトーニャが罪に問われ、フィギュアスケート界から追放された。あまりに、ひどい仕打ちだ。判決後のトーニャの涙の訴えを見て思うに、それまでの彼女の軌跡を思うに、あまりにむごい仕打ちだ。 ネタバレを書いてしまったけれど、事実報道はされているから、いいかな。 結婚離婚を繰り返す母のもとに生まれた女の子はシングルマザーでパートのウエイトレスで稼ぐ貧乏な境遇の中、スケートに打ち込む。4歳にして母が仕向けた取り柄だ。以来、スケート一筋で学校にも行かず、行けず、オリンピックを目指す。近所のちょっといかれた男と結婚してオリンピックを目指すなんて、アメリカだなぁ、って感じ。その夫が狂気だった。で、その知り合いが変人だった。そして、その変人の策略で、事件に巻き込まれて、スケートを台無しにしてしまうトーニャであった。 あまりに不憫、あまりに不幸。これほど、強烈な個性の女性は願い下げだが、なるべくしてなった不幸な生い立ちと環境である。その中で、オリンピック選手になれたのは不屈の精神といえよう。 馬鹿な男たちに人生をないがしろにされた物語であった。 2017年/アメリカ/120分/PG12 監督:クレイグ・ギレスビー 出演:マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マッケンナ・グレイス、ボビー・カナベイル、ケイトリン・カーバー、ボヤナ・ノバコビッチ、アンソニー・レイノルズ 原題:I, Tonya お薦め度 「アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.01 23:13:05
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