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カテゴリ:家で見た映画
「日の名残り」 公開当初、食わず嫌いならぬ、見たくないなと見ないでいた。 NHK-BSで録画したものをようやく見た。 クリストファー・リーヴが出演していたんだ、と思った。 アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの手堅く巧妙な演技。表情というより、目、瞳のしわざに脱帽する。ヒュー・グラントも出ていた。イギリス映画である。といっても製作はアメリカか。 ドイツを信奉するイギリスの貴族(?)が、民間外交にてドイツ礼賛のため暗躍したと思える時代。その貴族に仕えた執事の物語、仕事ぶり。彼の胸中は明かされることなく、しかし、そこかしこに見て取れて偲ぶ恋とも恋心というものをついに表現することはないのか、20年ぶりの再会も見つめ合う瞳が交差するのみ。 と、ネタバレのように書いてしまったが有名小説であるし、映画公開から25年もたってしまえば、その主人公がどう行動したかを映像にて見てもらえれば、と思う。アンソニー・ホプキンスもエマ・トンプソンも秀逸である。 冒頭にオークションで行き過ぎた高値で絵画を買い取った主の正体も、その理由も終幕になって判然とする。なるほど、そういうことかと。 途中、執事が旅する工程で立ち寄る村のパブの席で意気軒昂なイギリス人たちとの会話で出てくる”ダンケルク”。ここ最近の映画「ダンケルク」を初めてとして「ウィンストン・チャーチル」や「ミニヴァー夫人」を見て、ダンケルクの戦いを知っているからこそ、瞬時に”ダンケルク”が理解できた。 映画はやはり見るものですね。 1993年/アメリカ/134分/G 監督:ジェームズ・アイボリー 出演:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス、クリストファー・リーブ、ピーター・ボーガン、ヒュー・グラント、ミシェル・ロンダール、ティム・ピゴット・スミス、パトリック・ゴッドフリー 原題:Remains of the Day お薦め度 「日の名残り」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.20 20:23:25
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