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カテゴリ:家で見た映画
これだけの感動作が日本未公開とは信じられない。 実話を基に描かれていて、足の不自由な少年がオリンピックに出場したいという夢をもって努力を続けて、夏のオリンピックから冬のオリンピックへと種目をかえて実現しようとする姿。 オリンピックに出れないような普通の人のドラマがこれほど感激してしまう作品になるとは想像できなかった。 見終わった時、クレジットとともに流れる音楽に合わせ手拍子を打っている自分に驚いた。 クライマックスでは観客以上に感極まり、小躍りしている私がいた。 ヒュー・ジャックマンやクリストファー・ウォーケンという有名俳優が出演しているにもかかわらず、本邦未公開ということが信じられない。 オリンピックは優勝することよりも出場するために努力することが大事であるといったクーベルタン男爵の言葉も引用されるが、正しく、この言葉を映像にて表現したのが本作であり、主演のタロン・エガートンである。 2016年/イギリス・アメリカ・ドイツ/106分/ 監督:デクスター・フレッチャー 出演:タロン・エガートン、ヒュー・ジャックマン、クリストファー・ウォーケン、キース・アレン、ジョー・ハートリー、エドヴィン・エンドレ、イリス・ベルベン 原題:Eddie the Eagle お薦め度 「イーグル・ジャンプ」★★★★☆(90%) <ネタバレ> 幼少期から青年期に至るまで数々の種目にトライするが、膝を悪くしていて、何一つ満足にできない。そんな子供がオリンピックを目指すなんて滑稽だ。ありえないことなのだ。彼を見守る母親と彼を引き留める父親。父親は左官業。 夏のオリンピックに希望を見いだせない息子は父親の仕事の手伝いに行った時に冬のオリンピックに目を向ける。スキーだ。板に乗って滑るスキーでは続々とトロフィーを獲得し、スピードではオリンピックメンバーに肩を並べる。しかし、オリンピック委員に「スピードだけではだめだ」と人格否定されて、出場権はもらえず。とうとうオリンピックを諦めてしまう。 父母にもオリンピックを断念し左官になることを宣言した息子はスキー・ジャンプにきづき、再び挑戦することになる。父親大反対の中、そっと全力で応援する母親の後押しを得て、ドイツのジャンプ練習場へ旅立つ。 彼の不屈な精神はすごいが、母親の後押しがなかったら実現しなかっただろう。チームメイトもコーチもなく、資金もない若者が体一つでスキージャンプに挑戦するなんて、無謀というしかない。しかし、彼の行動力と不屈の魂がわずかな人の手助けで障壁を乗り越え、ついにはオリンピック選手となる。 彼が唯一のイギリス・スキー・ジャンプの選手とわかっていても、とりまく選手たちがどこの国の人なのかわからないので、理解にちょっと戸惑う。意地悪な扱いをされて、とても悲劇的である。 さて、70メートル級のジャンプに出場。記録は60.5メートル。最下位なのだけれど、イギリス記録の更新で手足をばたつかせて喜ぶ彼の姿に観客も感化され、一躍、人気者となる。 彼の挑戦は、ここで終わりのはずだった。 一躍時の人となった彼は、90メートル級に挑戦することを決めた。 一度袂を分かったコーチは飛んでくるし、コーチの因縁のコーチも登場。 失敗してしまう恐怖感でスタート台で時間だけが過ぎていく。 やがて、飛ぶ。 飛ぶ。 飛ぶ。 ・・・ 失敗ジャンプになりかけながら、態勢を立て直し、成功ジャンプ!!! 狂喜の舞、イーグル・ダンスをする彼とコーチ。観客も大声援!! このあとのロンドン空港の出迎えがすごかった。 父母のセーターの恥ずかしさ(笑) 歓喜の涙に酔いしれて、クーベルタン男爵の言葉に同感し、 歌とともに手拍子を打った。 とてもとても素敵な映画。 負けない心。不屈の精神がたどりついた歓喜の場所。 「鷲は舞いおりた」 いい作品である。 すべての人に薦めたい。 来年のオリンピックの開催の前に必見である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.07 16:00:10
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