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2019.11.30
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カテゴリ:観劇


このチラシ、菊谷栄のイラスト、細面のところが横内謙介に似てなくもない。横内謙介は劇団扉座の主宰で座付き作家である。浅草のレヴュー小屋で座付き作家だった菊谷栄と同じである。

この作品、菊谷栄(有馬自由)が主役であるが、ひた走る(?)伝令役として抜擢された横山結衣がきもである。彼女の演技は18歳といえど、AKB48チーム8で活躍してきただけのことはあり、見るべきものはあった。レヴューダンサーとしての役であり、ソロで踊るシーンもあり、みごとに踊っている。大した振り付けではなかったけれど。テレビで見ていたヨコちゃんのダンススキルからすると物足りない気がした。この舞台の見どころはフレンチ・カンカンを踊るところだろう。(ヨコちゃんは踊らない)あんなに素晴らしい楽しめるカンカンを生の舞台で見られるというのは至福としかいいようがない。他にもタップやステップのダンスシーンがあり、ラッキィ池田にしてはずいぶんとまともな振り付けであった。(彩木エリも振付)良く出来たダンスシーンを見るだけでもこの作品は見る価値がある。
さて、物語だ。当時、このような話し合いがなされたのかどうかわからないが、横内自身、事実に基づくフィクションだと言っている。昔は、ドキュメンターではないが真実の物語として映画作品でもあったけれど、最近は事実に基づく話としてフィクション(作り物)であることが強調されている。そういう時代になったのだろう。
舞台を見て、歳のせいなのか、芝居のせいなのか、台本のせいなのか、ところどころ涙がにじんだ。時には涙した。初日のミナクルステージを見たので、盛り上げようとする観客がやたら手拍子や拍手をおくるので、やや興醒めするときもあったけれど、カーテンコールになると割れんばかりの拍手に温かい観客たちだなと、スポーツでおけるホームゲームのようにファンの力を感じた。

話は戻るが、祭こと横山結衣である。彼女の役に重い荷を背おわせ過ぎではないかと思えた。女郎として売られたことはいい。しかし、連れ出す野郎がいたとして足抜けできるものなのか。そして、東京まで来れるものなのか。そういった過去を持ち、地元に、青森に帰れない女が、皆に頼まれたとはいえ、郷里に行くものなのか。少しは抵抗するのではないか。また、本人とわからないように変装するのではないか。そういったことがまったくなく、いとも簡単に母と叔母に見つかってしまうとは。解せない展開であった。そして、祭の帰郷が露呈したときに代金300円の話がでて、間に割って入った菊谷が金銭の話は横においといて治める。と、ここまではいい。しかし、その後、300円を祭に手渡すとは、どういう了見なのか。渡された祭とて使い道はない。また、渡される理由もない。あの当時の300円とはそれほど価値のないものなのか。であれば、その300円で身売りされ50円しかもらってないような話は、いかがなものかと思えた。
昭和10年白米10キロ2.4円、2015年3,946円。ざっと1500倍。だとすると、300円×1500=450000円
50万円だとしても、人身ではとても安い気がする。しかし、菊谷が手持ちで持っていたと思える金額ではある。
さて、そんな男が何人も通っていった過去を持つ女を横山は演じられない。演じていない。その暗さ、悲壮感がない。若さゆえか、明るい。それならば、女郎屋に着く前に女衒の手を逃れ、上京したとするくらいで良かったのではないか、と思えた。これでももちろん家族に故郷に顔を向けれない。

あと、エノケン。あんなに大柄だったのだろうか?記憶では相当小さかったような。ググってみるとやはり小さい。立派な体躯の俳優が演じて、気になったのは私だけだろうか。とはいえ、男気のある明るいエノケンを演じて良く見えた。

胸にきた、じんときた舞台であった。
感動した。いい舞台だった。
この舞台を見られたことに感謝。





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最終更新日  2019.11.30 23:17:09
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