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テーマ:テレビドラマ(816)
カテゴリ:テレビ
第三話、第四話と見たが、ドラマの内容が落ちている。 せっかく他人に薦めたのに、薦めて見てもらった回がおもしろくない回だと残念だ。ウィキペディアで見てみると第一回、第二回と演出家が違う。演出家のせいなのか?否、脚本に問題があると思う。一話、二話は龍居由佳里の原体験をベースに彼女が構築し脚本を書いた(と思う)。しかし、三話、四話は共同執筆となっている本田隆朗がメインで書いたのではないだろうか。クレジットの序列も違っていたし。 第4話の映画の話を取りあげれば、二話で見せた三段落ちと思える、これでもかこれでもかという難局、課題を克服するということがなかった。 二話でシンガポールにおける医療に、医療の日本の大実業家に金を出してもらおうとしたところ、なかなかあえず、やっと会えたと思ったら、あっさりと断られてしまう。(一回目)そこで、貧乏から脱却した大実業家に情で訴えたところ、情では左右されず、金銭的リスクのあるところ、儲けを生まないところへは金を出さないと断られる(二回目)、そこでもくじけず三度目。シンガポールの駐在員にシンガポールの医療関係の成功実業家に出資の許諾をえて、隣国のマレーシアの貧しい人々への医療補助というビジネスモデルを考え提案に及ぶ。内容も充実し、利益を生む構図が出来上がったので、日本の大実業家は快諾した。 この構成に従って同じような三段落ち(?)でドラマを作れば、見られるし、感動もできたと思う。 しかし、第四話はそうではなかった。プロデューサーが単に作りたいものを押しているだけの内容であった。映画製作に興味を持たない商社から出向の社長は20億円という破格の製作費用がかかる提案を却下した。自身の案が通らなければ退職するというプロデューサー。短絡的な描き方だ。製作委員会で資金を集めたり、投資家を探したりということは自らはしなかった。ハル(中谷美紀)の力を借りて、はては和田(藤木直人)の力を借りて。映画に興味を持つ新興実業家の賛同を得るも、出向社長の豹変ぶり、製作部に対する理解の示し方も腑に落ちなかった。二話同様の三段落ちにすればよいドラマになったのではないだろうか?20億も製作費がかかる邦画を計画すること自体無謀だ。2018年の映画興行成績を見ても邦画10位の「未来のミライ」で28億円、11位の「スマホを落としただけなのに」で19億円だ。ベスト10に入らなければペイできない金額なのである。それほどの破格の製作費。荒唐無稽な描き方だと言わざるを得ない。費用がかかったとしても10億円くらいが妥当だったのではないだろうか。そして、三段落ちにすべき。まず、新興実業家に半額出資を許諾してもらって、映画会社の出資が半額で打診する⇒却下(1回目)製作委員会方式に切り替えて、出資者を集める1社1億で20社集める。映画会社の負担は20分の1になる⇒却下(2回目)最後に、原作原案のノベライズ、小説化権を出版社に売って、本と映像のタイアップ、製作費負担はさらに下がる。原案に賛同する出資希望者もさらに増えるとなれば、映画会社もGOを出さずにはいられない。その中で新進気鋭で人気実力ともにある映画監督の就任ということにでもなれば万々歳。視聴者も納得の結末をむかえられたのではないだろうか。 第五話、第六話は龍居由佳里の脚本にもどっているらしい。期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.01 22:41:56
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