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テーマ:最近観た映画。(39941)
カテゴリ:家で見た映画
この映画の存在は知らなかった。 何かのブログで読んで、今、見るべき作品なんだなぁ、と思ってて、映画.COMの注目すべき映画第1位になっているのを見て、見てみた。 のっけにグウィネス・パルトロウが出てくる。マット・デイモンだけじゃないんだ。と思ったら、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレットという一線級の大スターが集結していた。そして、エリオット・グールドという往年のスターも出演していた。監督がスティーブン・ソダーバーグだからだろうか。 新型コロナウィルス感染拡大のニュースなど見ていたので、身近というか、よく理解できることもあった。感染力が強いと感染拡大が急速に進んで、あっという間に広まるということ。特効薬やワクチンがないと急変した時には死亡してしまう。この作品でのウィルスは脳炎を発症して、死亡に至る内容となっていたけれど、発熱・咳などの症状は新型コロナウィルスに似ていて、発生源をコウモリとしている点も興味深い。また発生地は香港としており、新型コロナウィルスが中国・武漢だったことと類似している。 今見ても、為になったり、解決方法が見通せるわけではないが、その世界観、社会がどうなっていくかという一例にはなっていると思えた。 <ネタバレ> 病気を発症してしまったら、死に至るウィルスであるという恐怖。これは今、全世界共通の認識である。新型コロナウィルスはICUに入ってしまったら運が良ければ生還するという感じで、早期発見早期治療(治療はできないので、対応というべきか)できれば、死なない。 さて、この作品、あっというまにベス(グウィネス・パルトロウ)が亡くなってしまう。その小学生の子供も、すぐに後を追い亡くなってしまう。ショッキングな展開だ。現地調査にいったエリン医師(ケイト・ウィンスレット)もついには発病して、死亡。発生源調査に行ったレオノーラ医師(マリオン・コティヤール)は同じ調査団の中国人に拉致されてしまう。なんて展開だ。州境は閉鎖されてしまい、町では略奪が起こってしまった。 この不毛な展開に、起死回生の矢が放たれたのは民間の博士がウィルスの培地を見つけたことだ。そして、治験も何もすっとばしてワクチンが開発される。政府や国ではできなかったという点。今の日本政府も考えるべき点ではないだろうか。 映画でのワクチンの接種方法に疑問がある。接種用注射器で個人が鼻腔に注射しているのだ。日本だと医師しか接種できないので患者やその家族が勝手に接種できない。と考えたら、映画で家族に接種していたのは医師であった。この場合、自宅であっても接種は法律で規制されないのだろうか? 全世界に広まった感染の中、ワクチンの接種順番をくじ引きで決める。それが、誕生日別。娘の順番は144日後(だったと思う)。ワクチンが開発されて接種開始から144日も待たなければならないなんて!?薬は一度にたくさんできないということはわかるけれど。ワクチン開発に日数がかかることはわかっていたけれど、ワクチンができてもすぐには接種できないということは衝撃が大であった。 新型コロナウィルスの発生地、中国ではこの作品を見ていたのか?あるいは対応策を講ずる上で、見たのか、と思わざるを得ないほど参考になる。 今の現実社会を見ていると州知事であったり大統領がニュースの前面に出ている。この映画作品では知事も大統領もまったく出てこない。その点、描き方が不十分だったのかもしれない。 これだけのことが予見され、映画にもなり、著名スターも数多く出演しているにもかかわらず、今まで話題にもならないなんて。ある種、残念である。 2011年/アメリカ/106分/G 監督:スティーブン・ソダーバーグ 脚本:スコット・Z・バーンズ 出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、ブライアン・クランストン、ジェニファー・イーリー、エリオット・グールド、チン・ハン、ジョン・ホークス、アナ・ジャコービー=ヘロン、ジョシー・ホー、サナ・レイサン、ディミトリ・マーティン、アルミン・ローデ、エンリコ・コラントーニ、ラリー・クラーク、モニーク・ガブリエラ・カーネン、ダリア・ストロコウス 原題:Contagion(「接触伝染病」) お薦め度 「コンテイジョン」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.27 15:09:44
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