|
テーマ:最近観た映画。(39933)
カテゴリ:家で見た映画
自粛がつづくせいか、朝早く、目が覚めた。 ベッドにいたので、スマホで初めて映画を見た。 スペクタクルな作品でないので、スマホ画面でもいいかと思い、見始めた。 ダサくやぼったい感じの男のチラシを見れば、この作品を見ようとは思わなかったはず。ただ、画面に表示されたキャストにケイト・ベッキンセールの文字を見つけ、美人でなく好きでもないが彼女の作品をよく見ているので、引き寄せられるように見始めてしまった。 ケイトを知ったのは「パール・ハーバー」という真珠湾攻撃を背景にした男女三角関係の映画だった。私には美女と思えない彼女がなぜこのハリウッドの超大作のヒロインに抜擢されたのか謎だったが、ある種の魅力があったのかもしれない。その後「セレンディピティ」という恋愛作品や「アンダーワールド」という吸血鬼一族と狼男一族の闘争を描くゴシック・アクション映画がヒットしたり、ディカプリオの「アビエイター」に出演。「アンダーワールド」は「アンダーワールド・エボリューション」「アンダーワールドビギンズ」「アンダーワールド覚醒」「アンダーワールド ブラッドウォーズ」と5作続くシリーズとなっている。また「リーガル・マインド~裏切りの法廷~」では弁護士役を演じ、なかなかの演技巧者なのかもしれない。と彼女の作品はよく見ている。 今作の主役はカラム・ターナーという新進の俳優でロンドン出身。ソバカスが似合うブサメンの長身なのでもてない君役にはぴったりだったのかもしれない。彼の父親役がピアーズ・ブロスナン。いわずと知れた元007、ジェームズ・ボンドだ。無名の中堅俳優だった彼は007役で一気に大スターの仲間入りし、007シリーズの撮影と並行して、「ダンテズ・ピーク」「トーマス・クラウン・アフェアー」「テイラー・オブ・パナマ」など数々の作品に出演、地保を固めた。007役引退後は「ザ・スナイパー」「マンマ・ミーア!」「愛さえあれば」「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」と出演作が続いている。主役の恋人未満友達に「DOPEドープ!!」でブレイクしたカーシー・クレモンズ。主役の母親役にシンシア・ニクソン。もしや「セックス・アンド・ザ・シティ」の4人組の一人かと思ったら、やはりそうだった。映画「セックス・アンド・ザ・シティ」であられもないセックス・シーンを演じた女優である。そして、キー・パーソンがジェフ・ブリッジス。家族みんなが俳優というブリッジス一家に育った演技巧者で、主役にかかわるおっさんを演じている。ジェフは芸歴が長く、「ラスト・ショー」で注目されてから「サンダーボルト」「キングコング」「天国の門」「トロン」「スターマン/愛・宇宙はるかに」「白と黒のナイフ」「タッカー」「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」「フィッシャー・キング」「アメリカン・ハート」「白い嵐」「ビッグ・リボウスキ」「隣人は静かに笑う」「ザ・コンテンダー」「シービスケット」「アイアンマン」「クレイジー・ハート」「トゥルー・グリット」「最後の追跡」「キングスマン・ゴールデンサークル」「スパーダーマン:ファー・フロム・ホーム」など作品数が多い。これら著名俳優で脇を固めた監督が「(500)日のサマー」で注目されたマーク・ウエブだ。彼は「アメイジング・スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン2」「gifted/ギフテッド」に続いて、10年温めたという、この「さよなら、僕のマンハッタン」を監督した。 原題は”The Only Living Boy in New York”「ニューヨークで一人暮らしの男の子」だ。大学を卒業し、片想いの女の子をどうにもできずに進路にも悩む青年が引っ越してきたオヤジと交流しながら、父親の密会を目撃してしまうことから巻き起こる騒動に突き進んでいくのが前半。その後の出来事で親子関係が複雑になり、知らなかったことが明るみに出ることによりさらに複雑になる。すべてが周知のこととなったとき、クライマックス。そして、…。 <ネタバレ> 内容が違うが、映画「ダメージ」を思い出した。「ダメージ」は父親が息子の彼女とHしていたという話。この「さよなら、僕のマンハッタン」は息子が父親の愛人とHするという話。その秘め事に別の秘め事が加わる。一心不乱に読書を続ける母親には父親との秘密があり息子には話せていなかった。その秘密を息子は隣人となったおっさんから紐解くことになる。 前半のやや退屈な調子が父親の密会をきっかけに波乱の展開となり、息子が愛人とHを繰り返すことで深みにはまっていく。そして、感情があふれだした息子は秘め事を隠しておけなくなってしまう。衝撃的な親子関係。ずたぼろになった家族は…1年後を見せて映画は終わる。 青春とはかくも傷つけられ傷つけるものなんだなぁ。 想像を超えた展開に絶句、としかいいようがない。 男女関係はややこしい……。 2017年/アメリカ/88分/G 監督:マーク・ウェブ 脚本:アラン・ローブ 出演:カラム・ターナー、ジェッフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセール、ピアーズ・ブロスナン、シンシア・ニクソン、カーシー・クレモンズ、テイト・ドノバン、ウォーレス・ショーン、ジョン・ボルジャー、ビル・キャンプ 原題:The Only Living Boy in New York(「ニューヨークで一人暮らしの男の子」) お薦め度 「さよなら、僕のマンハッタン」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.10 12:27:02
コメント(0) | コメントを書く
[家で見た映画] カテゴリの最新記事
|
|