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テーマ:最近観た映画。(39936)
カテゴリ:家で見た映画
見てはいけない映画を見てしまった。 こういう時空をぐしゃっとしてしまった異次元の世界は見てはいけない作品だと思っていたので、興味を魅かれた原作も、公開当時の映画作品も見なかった。 ところが、妻が今日、AMAZONでこの作品を見て疑問に思うところがあるという。そして、ぜひ見て教えてと。 しかたなく、見てみる。 冒頭の電車ナンパシーン。ありえない、ありえない、こんなへなちょこナンパ。と思ったけれどなぜ、このような展開になったかは後日談(前日談?)で明らかになる。それが明らかになるまで、不思議な行動に思える女性(小松菜奈)。しかし、明らかになったとたん、”わっ”と押し寄せる感動の嵐、そして、涙した。大変感動した。とんでもなく良かった。 だが、しかし、この設定はこれでよいのか。時空を超えたパラレルワールド、逆行する時間軸との接点がこれでよいのか。その時間軸の説明も証明もリアリティもなく、彼女がこちらの世界に来るゆえんに関しては一切語られていない。そんな無茶な!と思える設定、展開。 ありえんありえんありえん映画。 こんな映画は作ってはいけないし公開してもいけない。見てもいけない。物語は破綻するうんぬん以前の問題。物語として完成していない。土壇場、クライマックスで落ちというか結末というか、なにかまとめみたいなものがあるかと期待したがそれもない。男性目線で語られていた顛末の逆バージョンが女性目線でダイジェストに描かれるだけ。 ただ、ただ感動した。このエモーショナルな点では良かった。そこに理屈はない。 物語としての完成形がない。その点において作品にしてはいけない。そう思える。 妻の質問に回答したが、言ってる意味は分かるが、作品にそれは描かれていないということがわかると落胆していた。やはりあってはならない作品なのだ。 2016年/日本/111分/ 監督:三木孝浩 原作:七月隆文 脚本:吉田智子 出演:福士蒼汰、小松菜奈、山田裕貴、清原果耶、東出昌大、大鷹明良、宮崎美子 お薦め度 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.06.28 22:24:14
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