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2020.08.14
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カテゴリ:家で見た映画


昔、東宝作品「ひめゆりの塔」(1982)、栗原小巻(先生役)主演の映画を見たな、と思い返しながら見た。これは吉永小百合(生徒役)主演。カラーと白黒の違いもある。この作品は白黒作品ゆえ艦砲射撃などの戦争記録フィルム(白黒)を挿入していても違和感がなかった。米軍の兵隊の姿は一度も映ることなく機銃掃射する戦闘機が映るのみ。道路で爆発する数、おびただしく、爆薬に相当のお金をかけたものと思える。映画「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」1950)が大ヒットしたと聞くから、お金をかけてつくったのかな、と思える。
戦後20年で企画されたものなのか。主演の吉永小百合は昭和20年生まれなので登場する生徒の年齢の年頃でその世代の感情で演じることができたのではと思える。
この作品は対馬丸撃沈事件も描いている。沖縄サイドだけだが、国の統制によって内容がまったくわからないということが描かれている。昭和19年、国の方針にて児童を本土へ疎開させるために貨物船対馬丸を運行。児童である子供を親と引き離し引率の教師とともに出港する。しかし、米軍潜水艦の砲撃を受けて沈没。800人近くの児童を含む1484人が犠牲となった。国の政策は失敗であてはならなかった。今もPCR全件検査しないなどの失敗が行われている。PCR検査は国が全件検査と決めても現場(保健所)が機能しないということなのかもしれないが。(横道にそれた、すみません)

キャストは吉永小百合に和泉雅子、浜田光夫といった東映スターに東宝の乙羽信子、前進座の中村翫右衛門らが出演。監督は舛田利男。「宇宙戦艦ヤマト」で知った監督だ。まだご存命とは嬉しい。「二百三高地」「大日本帝国」と戦争映画大作で大ヒット、手腕を発揮したけれど、「日本海大海戦 海ゆかば」で大きくこけた、と思っている。しかし、その後も「片翼だけの天使」「この愛の物語」と愛の名編を世に送り出し、「江戸城大乱」という時代劇の傑作も作っている。日活時代も大きく活躍したに違いない。「錆びたナイフ」「赤いハンカチ」「嵐を呼ぶ男」と題名だけでも知っている作品がある。

さて、この作品について。<ネタバレあり>
結末、あとがきになろうが、これほど多くの学生が戦死した戦争は他にないとあった。兵隊でない生徒たちを従軍させ、軍属として従事させたことはあってはならなかったと考える。銃も持たず交戦しない人々が無残に殺されてしまう戦争はあってはならないのではないか。今も戦争やテロで死傷者をだす市街戦や無差別攻撃は禁じるべきではないか。
子供のころ、街中には手や足をなくした傷痍軍人が駅近くにいた。患部に包帯をぐるぐる巻きにして軍服を着ていた。まだ乞食も散見された頃だったか。(漫画「男一匹ガキ大将」にも掲載されていた)傷痍軍人を間近で見るとなにか恐ろしかった。そのような体験をすることもない若い世代はこの作品を見たり、戦争の悲惨さを感じたりすることはあるのだろうか。怖いものは見ないということになると、この体験や経験や戦争の悲惨さを受け継ぐこともなくなるのではないか。そして、戦争など一切ない世界が来ればよいけれど、争いごとがなくなるなんてないだろうし。であるならば、この作品を見て考えてほしい。感じてほしい。人徳者と思え、生徒たちから慕われた校長先生が、生きること、生き延びることを生徒たちに望む。しかし、殺されたり、自害したり。日本軍が置いていった自決用の手りゅう弾。
若い命はあえなく散った。

キャストをみると音無美紀子、梶芽衣子といった有名となった名もある。二谷英明、藤竜也、高品格、東野英治郎の名もある。渡哲也は特別出演である。

1968年/日本/125分/

監督:舛田利雄
脚本:岩井基成、石森史郎
出演:吉永小百合、浜田光夫、和泉雅子、遠山智英子、浜川智子、高樹蓉子、音無美紀子、笹森みち子、真木洋子、梶芽衣子、秋とも子、北島マヤ、木川能子、後藤ルミ、寺島君枝、乙羽信子、小池修一、中村翫右衛門、青木義朗、二谷英明、小高雄二、小泉郁之助、鴨田喜由、小柴隆、矢代康二、森塚敏、久遠利三、三条泰子、市村博、藤竜也、長浜鉄平、和田浩治、嵯峨善兵、郷えい治、高品格、東野英治郎、崔蘭郷、渡哲也、内藤武敏

お薦め度
「​あゝひめゆりの塔​」★★★★(80%)





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最終更新日  2020.08.14 15:34:51
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