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テーマ:最近観た映画。(39940)
カテゴリ:家で見た映画
出色の出来栄えのアダム・ドライバーだった。彼がここまでの演技ができる俳優だと思ってもみなかった。スカーレット・ヨハンソンもローラ・ダーンも彼とともにゴールデングローブ賞とアカデミー賞にノミネートされたが受賞したのはどちらもローラ・ダーンであった。彼女の演技は特筆すべきものとは思えないが、役柄が良かったのか、他に対抗馬がいなかったのか。スカーレット・ヨハンソンも良かったが、特筆すべきはアダム・ドライバーであり、歌を披露したシーンも格別であった。スカーレットの歌のシーンも良かった。しかし、シンパシー(同情)できたのはアダムの歌。アダムの歌には字幕があったが、スカーレットの歌には字幕がなかったなぁ。 さて、誰が受賞したのか気になって見てみると主演男優賞は「ジョーカー」のホアキン・フェニックス。主演女優賞は「ジュディ 虹の彼方に」のレネー・ゼルウィガー。どちらも主役としての大役をやり遂げ、出ずっぱりの獅子奮迅の活躍。彼らに勝てなかったのは致し方ない。作品の違いというだけのことである。 アダム・ドライバーは長身で初めて見たときから、いけ好かない感じで、どうにも好きでないが、この作品では父親として、いや男性として市井の人間をみごとに演じていると思えた。本当に素晴らしかった。 夫婦それぞれがお互いを尊重しながらもすれ違い、確執をかかえ、時期が到来したことにより、離れ離れになってしまう。相手をだますつもりはなかったにせよ、意図的であり、計画的と思える。L.A.とN.Y.に離れての離婚訴訟、裁判はとても大変に思え、合衆国であるがゆえ、別々の国(土地)といえるほどの縄張り意識が存在すると思える。子供を思い、育てる気持ちが全力ならば、相手を侮蔑・侮辱するときも全力。ひどくつらいシーンもあるが、双方が良心的であるが故、見たくもなくなるような感情は出てこない。シンパシーを感じながら見ていた。 ラストのシーンはハロウィンの日のように思え、離婚問題で格闘していた時もハロウィンだったので、あの裁判闘争の時から1年たったんだなぁ、と思った。 大変な思いを見るが、いい作品と思える。 Netflixにて 2019年/アメリカ/136分/G 監督:ノア・バームバック 脚本:ノア・バームバック 出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタ、ジュリー・ハガティ、メリット・ウェバー、アジー・ロバートソン、ウォーレス・ショーン、マーサ・ケリー、マーク・オブライエン、ブルック・ブルーム 原題:Marriage Story(「結婚物語」) お薦め度 「マリッジ・ストーリー」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.06 22:26:18
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