|
テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
最近、読書をしていない。 ひと月に一冊は読みたいなぁ、と思い立った。 で、これまた思いつきで向田邦子を選んでみた。 今まで、読んだことはない。 脚本家として有名だが、著書もかなりあるものだと思っていたが、この短編集を出して一年後に旅行中の飛行機事故で亡くなっている。当時、大ニュースになった記憶がある。 帯に「向田邦子没後40年」とある。奧付には令和三年四月十日九十五刷とある。ベストセラーとして何度も増版されているようだ。 さてこの文庫、表題作「思い出トランプ」という作品はない。著者が最終ページにかいているように小説新潮に掲載された十三篇の短編をまとめたもので題名に因んだとある。 また、後ろ表紙にある直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録とあり、十三篇のうち三篇だけか、と思ったら、選者のひとり水上勉氏のあとがきにまだ三篇しか出ていない作品を評価するのか、全作品出し終えてから評価するのか議論となったけれど、強い推薦の結果、当初の三篇だけで直木賞となったことがわかる。それゆえ他の作品も含めて筆力のある名編ぞろいである。中でも私は「犬小屋」に深い味わいを感じとりわけ素晴らしいと思った。 思い出トランプ (新潮文庫 むー3-2 新潮文庫) [ 向田 邦子 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.15 19:51:21
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|