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テーマ:最近観た映画。(39936)
カテゴリ:家で見た映画
NHK-BSプレミアムで録画したものを見た。 1939年製作のこの映画が作られた当時、1922年に誕生したソビエトの体制における帝政ロシア時代の貴族の宝飾品の売却について描かれている。このようなことが実際行われていたのかもしれない。ほぼ今の内容を映像化している点が驚きであり、皮肉、批判であったりするのかもしれないと思えた。 ”GARBO LAUGHS”(ガルボ笑う)と記されたポスターは笑わない女優として知られていただけに評判を呼んだらしい。 冒頭でソ連の財政補填のために貴族の財産だった宝飾品を売りさばくためにパリにやってきた3人の派遣同志は裁判をおこされ、動きが取れなくなっていたので、統括する同志としてニノチカ(グレタ・ガルボ)が送り込まれてきた。裁判に専念し、すきを見てパリ見学をと出かけた彼女は敵対する元ロシア貴族と知り合いとなる。そして…。 毅然として表情を変えないニノチカ。口跡爽やかに早口でまくし立てるこの作品は短時間で情報を多く伝えようとする(フィルムを短くする=製作費を抑える)ためなのかなと思えるほど早口であった。ニコリともしないニノチカを見て、ガルボはこんな冷たい感じの女優だったのかと思った。 ところが、職務遂行の中で、花の都パリに染まり、恋に落ちて、笑顔ならぬ破顔一笑の大笑いはうきうきとした気分にしてくれ高揚した内容となった。 幸せの頂点から奈落の底に落とされるような展開にどうなることかと心配したが、結末は結末らしく、素敵な作品となっていた。 ガルボ、万歳!である。 1939年/アメリカ/110分/ 監督:エルンスト・ルビッチ 原案:メルキオール・レングィエル 脚本:チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、ウォルター・ライシュ 出演:グレタ・ガルボ、メルビン・ダグラス、アイナ・クレア、ベラ・ルゴシ、シグ・ルーマン、フェリックス・ブレサート、アレクサンダー・グラナック、グレゴリー・ゲイ、ロルフ・セダン、エドウィン・マクスエェル、リチャード・カール 原題:Ninotchka(「ニノチカ」) お薦め度 「ニノチカ」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.23 22:06:09
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