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テーマ:ドラマ大好き(3789)
カテゴリ:注目の人
(左・三浦友和 中・紺野美沙子 右:藤竜也) 藤竜也を初めて見たのは「寺内貫太郎一家」だった。脚本が向田邦子で、主役の寺内貫太郎を小林亜星がやっていた。藤竜也は梶芽衣子と寡黙なカップルで藤が一歩先、梶が後ろに下がって歩いてくる、それだけのセリフのない役だった、と思う。サングラスをかけた藤は異様な威圧感があり、固く暗い印象でありながら鋭い眼光の梶も異彩を放っていた気がする。印象深くはあったが、この寡黙な藤のスタイルは、前年の「時間ですよ」の寡黙な客で人気をよんでいたらしい。「時間ですよ」を見た記憶はあまりなく、「寺内貫太郎一家」は悠木千帆(のちの樹木希林)のばあちゃんの『ジュリ~!♡』という愛のこもった雄たけびと西城秀樹の『きったねぇな、ばぁっちゃん!』と悠木千帆の婆さんを蔑む親しみあるセリフが忘れられない。 話を藤竜也に戻すと、日活で映画デビューして数々の作品に出演するも主演を張ることもスターになることもなかったようだ。とはいえ、日活時代に日活のトップ女優であった芦川いづみと結婚している。芦川いづみは結婚とともに引退。代表作がない藤に不安はなかったのだろうか。 そんな藤に代表作といえるものが出来た。「愛のコリーダ」である。大島渚監督の本番映画は超話題作となったようだ。その後に映画を見始めた私は「黄金のパートナー」という三浦友和とのダブル主演(だと思う)のかっこよいおやじが忘れられない。ハードボイルド映画「友よ、静かに瞑れ」では主役であった。そして、黒木瞳と演じた「化身」でも主役。藤竜也の黄金期はアラフォーだと思える。 その後も出演作は続いてはいたが、見ることもなかったけれど、映画「海猿ウミザル」で久しぶりに藤竜也を見たときに、さすがと思ったものである。見てはいないけれど北野武監督の「龍三と七人の子分たち」でも主演。 テレビドラマ「やすらぎの郷」を見たけれど、まわりが老人ばかりで藤竜也を見た記憶がない。メイン・キャストでなかったからだろうか。 そして、今、NHK朝ドラ「おかえりモネ」でヒロイン清原果椰のおじいちゃん役で出演。80歳にならんとする(2021年8月で80歳)藤竜也が老人を演じていることに驚きがある。その実年齢にも驚いている。 平均寿命が延びても70代で鬼籍に入る俳優が多い中、現役で出演。恐れ入るばかりである。おじいちゃんゆえ、活躍するシーンはほぼないと思えるが出演シーンは楽しんで見てみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.06.19 08:45:35
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