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テーマ:ドラマ大好き(3790)
カテゴリ:注目の女優
文春オンラインの記事 石原さとみ”ドラマ4連敗” 30代半ばでぶつかった”小悪魔キャラの壁” を読んで、このブログを書こうと思った。 なぜなら、文春オンラインの記事内容に疑問を感じたからだ。初回では2ケタの視聴率に乗せたとあるので、2話以降見る人が減ったということである。このドラマを見ていたので、視聴者が見る気がなくなったのは石原さとみの役柄設定と物語が興味を抱くものでなかったからなのだと思う。断じて、石原さとみの演技のせいで数字が取れないわけではない(と思う)。 私自身、初回を見て、続けてみることを断念することはよくある。クールごとに新作ドラマが10も20も放送されるのだ。そのすべてを見ることは困難だし、興味のないもの面白くないものは時間の無駄である。ゆえに、見ようと思って初回を見てみたが、続けて見ることはない、淘汰されるドラマが出てくるのは仕方がない。このドラマ「恋はDeepに」は淘汰される、視聴率の取れない作品だと思う。それほど内容は意味不明、不可解で面白くなかった。楽しめる場面はところどころ合ったけれどね。私が最後まで見たのは石原さとみが主演だったからである。 振り返ると石原さとみは私にとって重要な女優ではなかった。若い子が出る番組にチヤホヤ出てるタレントという位置づけだった。それゆえ、まったく彼女の番組を見なかった。初めて見たのはスペシャルドラマの「赤い疑惑」であった。百恵ちゃんが主演したドラマのリメイクで「赤い運命」のリメイクの綾瀬はるかとともに話題をよんだ。綾瀬はるかはイチオシの女優であったが石原さとみも並ぶ存在なのだと知った。とはいえ、それでも彼女のドラマは見ることはなく、大河ドラマであったゆえ見た「坂の上の雲」くらいであった。石原さとみの魅力に気づいたのは「失恋ショコラティエ」だった。松潤が気に入っていたし月9ドラマだし、見てみたら魅力満点の石原さとみに悩殺されて、共演の水原希子にも惹かれてしまった。トキメキいっぱいの素敵なドラマだった。 「失恋ショコラティエ」で石原さとみにがぜん注目するようになり「ディア・シスター」は見逃したものの「5→9~私に恋したお坊さん~」を月9なので見てみたら、ついていけずに断念。それでも、菅田将暉が気になり見た「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」でドはまり、石原さとみのエクセレントさに心酔した。しかし、なぜか「アンナチュラル」は見逃し。期待して「高嶺の花」を見るも、またしてもついていけず1話で退散。くだらないと思えた「Heaven?~ご苦楽レストラン~」はやさしい(?)俳優陣、福士蒼汰、志尊淳、勝村政信たちと石原さとみのセレブ感が妙にあいまって見た。蛇足とも思える最終回での石原さとみのセレブ&エグゼクティブ感はとてもいけてた。 「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」はコロナ禍で注目された医療ドラマの中、制作されたので期待を持ってみた。共演者が急病により手術降板、代わって入った成田凌の好演。桜井ユキの先輩、西野七瀬の後輩たち同僚、真矢みきのそのままの存在感。でんでんのアットホームさ、田中圭の存在感を感じさせない存在感。とてもいい作品だったと思っている。見どころ見ごたえのあるドラマだったと思う。 そして今回の「恋はDeepに」であるが…おもしろくなかった作品なのかな。それこそまた断念、途中で見ることをやめていたドラマといえよう。それは初回二桁から二話で一桁に落ちた視聴率が如実に物語っている。それならば、なぜ私は見たのか。それは家族が見ていたからである。私一人が見ていたなら初回でサヨナラしていた(笑)。しかし、見続けることでいろいろな気づきがあった。演出がとてつもなく素晴らしく、脚本はとてつもなくつまらないというか、わけがわからない。主人公である海音(みお)を人物として描けていないのでダメだと思える。注目ポイントであったが海音は何者なのか?人魚なのか、地底人なのか、海底人なのか、半魚人なのか。答えは最後まで見てもわからずじまい。私としては人魚伝説にあるように人間に恋した人魚が人間になってしまうということを想像していた。あるいは、人間に恋しても海に戻ってしまう(人魚をやめれなかった)と思っていた。しかし、そこは描かれない、触れない。正体の知れない女性が海に還り、スペシャルドラマで人間界にまた戻ってくるなんて。演出をほめたが、演出のよかったところは情景描写だけであり、人物を描くことでは全くダメだった。脚本で描けていないものを演出でおぎなうことは難しい。相手役の綾野剛は頑張っていた。しかし、綾野剛には荷が重い役だったといえる。役が彼に合っていないかもしれないが、ブサメン、もしくはイケメンでない彼のまわりがイケメン過ぎた。男三兄弟、兄が濃い顔立ちの二枚目大谷亮平、弟はアミューズがイチオシの甘いイケメン渡邊圭祐。父親役もかつてのイケメンと言えなくもない鹿賀丈史。みんな目が近い(中央によっている)中で、一人だけヒラメ(目が離れている)。彼をラブコメに起用した意図はわからないが、NHK朝ドラ「カーネーション」でブレイクした女性人気を勘違いしたのかもしれない、綾野剛の「カーネーション」でのアイロン職人の役はみごとだった。尾野真千子と情をかわす暗い室内での抱擁は見る者をしびれさせた。暗い室内、そう顔は関係なかった、と思える。イケメンでないのが悪いと言っているわけではない。ただ「恋はDeepに」に関してはまわりがイケメン過ぎた。演じた役も海中展望台を作りたいのかそうじゃないのか、毅然とした態度、思い、考えが十分に伝わらない描き方だと思えた。演じる側からすればとても演じにくい人物だったと思える。対する海音(みお(石原さとみ))は海中展望台、海中工事に関しては反対の立場を貫き通し、倫太郎(綾野剛)への思いも一途なだけにぶれることなく演じられたのではと思える。石原は病みあがり(新型コロナ感染からの復帰)で新婚(結婚後初めて)のドラマということで気合十分、八面六臂の活躍をしようとしたと思う。ラブ・シーンもキス・シーンも前のめりのように思えるくらい積極的にみえた。ところが、綾野剛の立場にたつと、相手がコロナに感染した人、新妻の人妻であれば気になるし、腰がひけたのかもしれない。とはいえ、ふたりともよくやったと思えるし、海音(石原さとみ)が倫太郎(綾野剛)を膝枕するシーンではおびただしい数のキャンドルライトがグラスの中で揺れ、恋愛映画顔負けのムーディーなシーンとなった。この夢みたいなシーンの演出に脱帽した。と、個別のところとしては特筆すべきものがあれど、全体としてはいまひとつ、ふたつの作品であった。余談だが、ラストに民宿のような海の家を開いた倫太郎(綾野剛)のところに毎日学校帰りに通う小学生がいて、オレンジジュースを買っていった。倫太郎が小学生に”150円な”と言った。150円、小学生が買うオレンジジュースとしては高すぎないか!?100円以下の値段設定にするか、”俺のおごりだからと毎日くんじゃねぇ(笑)”としてくれないと、ダメな気がする。ラストのラスト、海音(石原さとみ)が人間界に戻ってくる。で、落ちは?で、終幕。いろいろ言えば、弟と仲たがいをしていた長男が仲直りしたきっかけがわからないし、親父が任せたからといって、主導権争いをしていた弟に海の開発を丸投げで知らん顔していたというもの腑に落ちない。また、三男坊が株を売却して、それが騙されて会社のっとりの憂き目にあっても、悪びれもしなければ謝りもしない、失敗をしたことの後悔も描かれない。それでは、視聴者は感情移入できない気がした。などなど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.03 16:33:49
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