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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
圧巻だった。衝撃だった。 オムニバス、短編をまとめた本だったので、瞬時「思い出トランプ」を思い出した。それほどの筆力、向田邦子に匹敵するのではと思えるほどだった。 今年、2021年「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞を受賞したので、直木賞を受賞する日も近いのではと思える。 短編集は五話からなり、 「カメルーンの青い鳥」 仲睦まじいカップルの話かと思って読んでいたら衝撃の事実に愕然。秀逸な話だった。 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」 ぎょぎょぎょ!!と驚く内容に、ショック。こんなことが描ける作家がいるんだ。 「波間に浮かぶイエロー」 他人に顧みられることのない美しくない容姿の主人公に対照的な魅力的な女性が登場。そして”おんこ”もいる。不思議な関係が予想外のさらに外の真実に驚く。超絶な作品。 「溺れるスイミー」 風来坊、放浪、ここではないどこかへ行きたがる性分は…わかるような、わからないような。 「海になる」 死を意識した物語。そして生きてきた物語。 今回この短編集を読んで町田その子をもっと読んでみたいと思った。 夜空に泳ぐチョコレートグラミー (新潮文庫) [ 町田 そのこ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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