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テーマ:読書(8505)
カテゴリ:読書
町田その子さんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」(新潮文庫)を読んでみて、本屋大賞をとったこの本「52ヘルツのクジラたち」が読みたくなった。書下ろしとのこと。本日、一気読み。 声なき声を聴け、ではないけれど、発せられていても聞こえない音域がある。そして、その聞こえない音域で発声する52ヘルツのクジラをとりいれて書かれている。 主人公が出会うアンさん、主税(ちから)、愛(いとし)。 アンさんと出会い、自立し、 主税と出会い、恋をし、 愛しと出会い、生きる力を得る。 衝撃的で健全でない状態、世界を描いて、読み手の心を揺さぶる。 非道な人たちと、優しくて素敵な人たち。 助けの声を発していた自分が、今度は助けの声を聴こうとした。しかし、助けの声を出していたのか。いい本を読んだ。そう思う。 52ヘルツのクジラたち (単行本) [ 町田 そのこ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.08.01 20:15:39
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