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テーマ:最近観た映画。(39950)
カテゴリ:家で見た映画
このクライマックス、いやだなぁ。無理に作りこみすぎてる。 コンテストに出場できなくするための障壁を作りすぎている。 音楽院のディレクターがその職を賭してまで入れ込んだ才能の持ち主であるならば、その抜きんでた才能が見えるようにわからせてもらいたい。この作品ではそこまでの書き込みがなかった。音楽院ディレクターとその妻の関係は希薄ですれ違いもドラマを感じられるほどのものではなかった。いろいろな足枷を設けているけれど、それらは必然や偶然というものではなくて、製作者側の自己満足をするだけの足枷、障壁でしかないように思えた。わざとらしいだけでなく作り手のいやらしさを感じた。 悪ガキたちとのいさかいも、別世界のコンクールへの出場を否定していた彼らが何故、急に応援する側になったか、まったく描かれていなくて、突然、手助け、応援する姿を見せられても不思議に思ったし、興ざめするだけ。 夢を持ちえなかった若者が、ピアノへの夢を捨てざるを得なかった貧困者が奇跡のような特権を与えられて素直に羽ばたく作品にしてほしかった。あまりにも疑義が入り込み、なんら氷解することもなく問題が解決していくようすは見ていてまったく理解に苦しんだ。 Amazonにて
2018年/フランス・ベルギー/106分/G 監督:ルドビク・バーナード 脚本:ルドビク・バーナード、ジョアン・ベルナール 出演:ランベール・ウィルソン、クリスティン・スコット・トーマス、ジュールベンシェトリ、カリジャ・トゥーレ 原題:Au bout des doigts(「あなたの指先で」) お薦め度 「パリに見出されたピアニスト」★★★(60%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.14 21:37:01
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