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カテゴリ:映画館で見た映画
話題の「エターナルズ」を見に行った。 お金をかけて著名俳優も出演し大々的な宣伝をした作品でSNSも大いに盛り上がったと思う。SNSは見てないのでその盛り上がり方はわからないけれど。 主役のジェンマ・チャンはスタイルと英語発音は申し分ないのだけれど、西洋人から見たらアジア系はこんな顔立ちだと思われているのだなぁと思った。同様にモンゴリアンな顔立ちのマ・ドンソクも東アジアといえば、この顔立ちね、と思えた。他の出演者もイケメン・美女というよりもそのオリジナリティさを買われてのキャスティングのように思える。一目でファンになってしまうスター性のある人がいないのが残念。多様性を意識しすぎたキャスティングは不発だったと思える。 そのキャスティングよりも残念なのはストーリーかもしれない。考えに考えて構築されたものかもしれないが洗練されていない。わかりにくい構図、エターナルズが地球外生物でなく作られたものという点も理解に苦しむ。ひとえに地球を救うというアベンジャーズとも違い、各々が備え持つ超人的力はX-MENのように生まれつき持っているものでもなくて、ならばなぜこうもスペシャルパワーがバラバラなのか、疑問山積。 説明不十分で本題に入るまでが長く、話についていけなくなりそうだった。 《ネタバレ》 いかにも良い話。感動的なドラマとして作ろうとしているのはわかる。しかし、展開が突然すぎて、話はわかるけれど気持ちがついていかない。特に、イカリスがセレスティアルズの思惑通り、新たなセレスティアルズの誕生をエイジャックの命に代えても遂行しようとし、そのために仲間全員を破壊しようとした。それなのに、何がどうしたのか、その動機が分からないままセレステイアルズの誕生を阻止する仲間の輪に加わり、新しいセレスティアルズ凍結後は自身の過去の行いを悔いて謝罪し、太陽に自ら飛び込む。この自死行為はまったく意味不明で自己犠牲なるヒーロー的な所業でもなく、見ていてあいた口がふさがらなかった。 星を守る(?)エターナルズを造り出し、星の害敵であるディヴィアンツも造り出したセレスティアルズが求めていたのは新しいセレスティアルズの誕生、とな。ならば、エターナルズもセレスティアルズも造り出さず、ただ7000年の時を待ってセレスティアルズを誕生させればよかったのではないだろうか。そうできなかった、枷(かせ)は一切提示されない。そして、そのセレスティアルズの誕生を阻止したエターナルズたちを懲罰審査にかけようと捕らえたところで本作は終わる。続編を作る意気込み満々なのはわかるが、次回は映画館で見なくても良いかな、と思える作品であった。 2021年/アメリカ/156分/G 監督:クロエ・ジャオ 原案:ライアン・フィルポ、カズ・フィルポ 脚本:クロエ・ジャオ、パトリック・バーリー、ライアン・フィルポ、カズ・フィルポ 出演:ジェンマ・チェン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー、サルマ・ハエック、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・ライリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、マ・ドンソク、キット・ハリントン、ハーリッシュ・パテル、ビル・スカルスガルド、ハーズ・スレイマン 原題:Eternals(「エターナルズ」) お薦め度 「エターナルズ」★★★☆(70%) 字幕翻訳:佐藤恵子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.11.14 19:13:46
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