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テーマ:最近観た映画。(39932)
カテゴリ:家で見た映画
アンドリュー・ガーフィールドは好きじゃない俳優なので、食指が出なかったけれど、評判を呼んでいる作品なので見ることにした。 ミュージカルというよりは音楽劇なのか。 一夜限りのショー「tick,tick...Boom!」が舞台で音楽・歌唱をしながら、身の回りのことを話すみたいな形式なので、小規模リサイタルショーのようである。 30歳までに成功を目指して焦っている主人公ジョナサンは田舎から大都市ニューヨークに出てきて、ブロードウェーを目指す作曲家である。今までも作品を書き上げては上演し評価を勝ち得ようとして、やってきた。しかし、収入源は週末日曜のウエイターの仕事。恋人はダンサー志望でチャンスの時にドレスリハーサルで足首骨折というアクシデントに見舞われた女性。田舎町にダンス講師の仕事の話があり、ジョナサンに同行を打診している。 私ことながら、上京資金をためて24歳の年に上京し、エキストラで一緒になった俳優志望の30歳過ぎのおっさんを見て、あういうふうになりたくないと思い、30歳までの成功を目指し、焦っていたことを思い出す。だから30歳目前でヤバいと焦るジョナサンの心持はよくわかる。 ジョナサンは作品を書き続け、書き続け、書き続け、やがて「RENTレント」という大ヒットミュージカルを書き上げる。「RENTレント」はとても好きな作品で、映画館で一度見て、来日ミュージカル(舞台)を三回ほど見て、DVDを買って三回ほど見ている。多くの作品を一度しか見ない私にしたらめずらしい、とてもお気に入りの作品だ。 【ネタバレ】 この作品、語りというか独唱というか、ジョナサンにて語られるところが多いので、なかばドキュメンタリーか、ライブのようなシーンもあり、そのところが劇的なものと調和しない気がしないでもない。とはいえ、そのようなところでも歌声の素晴らしさ、特に女声が素晴らしくて、その歌声に感動したりする。 親友マイケルがジョナサンにHIV陽性だと告げる時のショック!時間がないのは俺のほうが切実だというのはもっともであった。 ジョナサンは大成功をその目で見ることなくこの世を去ることになるが、彼が残した「RENTレント」は不滅だと思う。 Netflixにて 2021年/アメリカ/115分/G 監督:リン=マニュエル・ミランダ 原作:ジョナサン・ラーソン 脚本:スティーブン・レベンソン 出演:アンドリュー・ガーフィールド、アレクサンドラ・シップ、ロビン・デ・ヘスス、ジョシュア・ヘンリー、ジュディス・ライト、バネッサ・ハジェンズ 原題:tick,tick...Boom! お薦め度 「tick,tick...BOOM!チック、チック…ブーン!」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.01 23:51:28
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