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カテゴリ:映画館で見た映画
身寄りのない金満老人を介護センターに送り込み、財産をかすめ取る法廷後見人。それに対峙する閉じ込められた老人が法廷闘争で丁々発止する物語だと思い見に行った。あにはからんや、法廷闘争はあるけれど、そこは序盤、それよりも殺し合いがメイン。それもあ然とする、想像を超えた手法に許容範囲を超えた。不死身で恐怖の女に思えた主人公の法定相続人マーラ。胆の座り方が尋常ではない。 正義が対峙する法廷闘争が見たかった分、悪徳なやりかたに嫌気を感じ、とても見たくない、他人におすすめしたくないと思えた。作品の密度、秀作度は断トツに素晴らしい。素晴らしいだけに受け入れられない人物像は拒絶度ハンパない。 情け容赦のない命のやり取り。 想像しえない展開と終幕。この終わり方を見て、拒絶しなくてもよくなった。とはいえ、恐ろしい作品だ。 主演ロザムンド・パイクはスレンダーでモデル顔負けのスタイルにてプライドの塊のような威厳を兼ね備える。彼女とコンピを組むエイザ・ゴンザレスもなかなか胆の座った敏腕女子である。人のよさそうなダイアン・ウィートが実は裏社会の大物の母親というのもおもしろく、数多くの映画に出演している小男ピーター・ディンクレイジがここまで重要な役どころを演じているのは初めてかも、と楽しめた。 映画的センスのある終わり方は銃社会アメリカを肯定しているのか? 2020年/アメリカ/118分/G 監督:J・ブレイクソン 脚本:J・ブレイクソン 出演:ロザムンド・パイク、ピーター・ディンクレイジ、エイザ・ゴンザレス、クリス・メッシーナ、イザイア・ウィットロック・Jr.、ダイアン・ウィート 原題:I Care a Lot(「私は多くを気にかける」) お薦め度 「パーフェクト・ケア」★★★★☆(90%) 字幕翻訳:牧野琴子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.05 21:42:19
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