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テーマ:最近観た映画。(39937)
カテゴリ:家で見た映画
見た人が絶賛する柳楽優弥のビートたけし。 まさしく、北野武だと思えた。 大学を中退し、人生を切ってきたといい、浅草に来た。 そして、師匠である浅草一の芸人、深見千三郎のフランス座をやめて、再び人生を切った。 きよしと組んで、ツービートとして漫才に励むたけし。 彼が70歳の時かな、オフィス北野をやめて独立した時、三度目の人生を切った。 たけしはそんな人。かも。 さて、この作品でたけしの師匠、深見千三郎を知った。ビートたけしの駆け出しのころの話であるのでたけしが主役であるが、ある意味深見千三郎が主役といってもおかしくない。後半生というか芸人としての晩年をたけしを通して見せてくれた。 深見千三郎、その人を知らないけれど演じた大泉洋は彼になり切っていたのではないだろうか。まぁ見た目はどう見ても大泉洋であったが。 大絶賛のビートたけし。いや、柳楽優弥。たけし本人と思えるほどのシャキッとしない立ち姿。顔面チックとゆがんだ口元。似せるというより、体になじませるのにずいぶんとかかったのではないかと思えるほど本人そのものだった。ただ、顔面チックは若いころはそれほどなく、頭を右後方にカックンと揺れ戻すしぐさのほうが多かった気がする。そういえば、漫才では使わなかったのかな、”コマネチ”。映画のたけしは一度もしなかった。 私生活でのボケ。師弟の阿吽の呼吸が見えたとき(ハイヒールの件)、グッと感動した。 門脇麦がいい。 土屋伸之もいい。 鈴木保奈美もいいが、彼女じゃなくても、と思える役柄。 劇団ひとり監督も脚本を仕上げ、一本の映画として結実した手腕はすごい。ただ、ラストのフランス座一周は違う気がする。墓参でしみじみとさめざめと終わっていいのでは?そして、エンドクレジットでフランス座をなつかしめば、お笑いになったのでは、と思える。 Netflixにて 2021年/日本/123分/ 監督:劇団ひとり 原作:ビートたけし 脚本:劇団ひとり 出演:大泉洋、柳楽優弥、門脇麦、土屋伸之、鈴木保奈美、中島歩、古澤裕介、小牧那凪、大島蓉子、尾上寛之、風間杜夫、無法松、R-指定、DJ松永、つまみ枝豆 お薦め度 「浅草キッド」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.01 00:03:39
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