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テーマ:ドラマ大好き(3793)
カテゴリ:テレビ
瀧本美織がバレリーナを演じるということで興味を持ってみた。 NHK朝ドラ「てっぱん」のヒロインを演じ、整った顔立ちに、その後の活躍を期待したけれど、朝ドラ以外、代表作と呼べるものはない気がする、私が知らないだけなのかもしれないが。 ドラマ「知ってるワイフ」に準主役で出演していたけれど、それほどいい役でもなかった気がする。 さて、このドラマ「踊り場にて」は大変すばらしい作品だと思う。視聴率、評判はわからないけれど、たとえ世間的に埋もれた作品となったとしても瀧本美織の代表作になる作品だと思える。彼女の演技がいいことはもちろんだけれども、まわりの学生たちの演技が素晴らしい。また、母親役である富田靖子の年齢を重ねた演技がいい。年齢的に高校生役はどうなの?と思えた富田望生の役柄は彼女でなくては活き活きとして存在しないと思えるほどキャラクター絶妙な存在だった。先生役瀧本美織と絡む金子飛鳥役の中田青渚が快活でありながら進路に揺れ動く微妙な思いを体現して素晴らしかったし、佐藤政宗役の青木柚も屈折した高校生男子の思いを表現できていたと思う。 とても素晴らしく素敵な作品である。 ネタバレになるが、夢を諦めず、追いかけ続け、そして、諦めきれないながら諦めた主人公の気持ち。それは、映画俳優になる夢を追いかけ上京し、諦めきれずに延々と続け、諦めきれないながら諦めた私の気持ちと重なるところがあり、とても胸に染みた。 諦める。夢を諦める、そのことは否定的な言葉だと思ってきたが、このドラマでは”明”と”諦”はもとは同じ明らかにするという意味であると説明がある。そして、「諦める」とは否定的な言葉ではなく、諦めて進んでいくという肯定的な言葉として説明される。 プロのバレリーナの道を諦めた主人公が国語教師の道を往く。それは夢を諦めたけれど、夢の実現でもあった。感慨深い作品である。 第33回フジテレビヤングシナリオ大賞「踊り場にて」 瀧本美織、『第33回フジテレビヤングシナリオ大賞 踊り場にて』で主演に「全シーンが山場でした」 GYAO! 第33回フジテレビヤングシナリオ大賞『踊り場にて』 「諦める」の語源、知ってますか? 2021年12月31日放送分 <配信終了2022年1月14日(金)23:59まで> 群馬・富岡出身の生方さん 若手脚本家の登竜門で大賞 きょう深夜に受賞作放送 「オリジナル脚本で勝負を」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.03 10:14:51
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