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カテゴリ:家で見た映画
すごいな!すごいな! ポスターに「るろうに剣心〔後編〕」とあるだけに集約されていてよかった。 大砲という巨大な武器も登場させつつ、スペクタクルな爆撃、大火を映しながらも、最大の見せ場は剣劇。果し合いである。 今の日本映画を代表すべく演技力と知名度を兼ね備えた俳優陣。 佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、福山雅治、江口洋介、藤原竜也とポスターに名前が連ねられている俳優はもちろんのことだが、彼ら以外にも田中泯、土屋太鳳、滝藤賢一、高橋メアリージュン、小市慢太郎、眞島秀和と見せ場を作った者は多い。 圧巻であった、見ものであった。 感嘆すべき出来栄えで、Netflix公開もワールドワイド、世界に発信、配信する上で最適なツールだと思える。日本のアニメに造詣が深いフランスの漫画ファンはこの実写版をどのように見るのか興味があふれる。と思ったら、配給はワーナー・ブラザースではないか! 日本の東宝でなく、ハリウッドのワーナー・ブラザース。当初から世界標準の作品だったんだなぁ。 もろ手を挙げて絶賛したいところであるが、ふたつ納得のいかない点がある。 一つ目が元江戸城御庭番御頭・四乃森蒼紫(伊勢谷友介)が何故に剣心を敵と見て討ち果たすことを目的としたのか。そして、その目的のために元御庭番の翁・柏崎念至(田中泯)を殺めてしまえるのか。説明はあるが納得がいかない、理解できない。 二つ目が剣心の師匠・比古清十郎(福山雅治)が奥義として必要なものは命を捨てる思考でなく、わが命をも大切にし、命を捨てない生きようとする意志であるということ。言いたいことはわかる。わかるが腑に落ちない。命を投げ出して戦うところに勝機を掴むこともあるし、命を捨てない戦いにこそ勝機がある気もする。話はそれるが、太平洋戦争で特攻隊にて命を投げ出した大日本帝国が負けて、人質となっても生きよ、戦闘機が被弾したら自爆しないで落下傘にて脱出したアメリカ軍が勝ったことを思い出した。とはいえ個人の戦いではどうなのだろうか。 と個人的に納得できない二点があり、大絶賛とまではいかない。 《ネタバレ》
藤原竜也がいい! 悪徳感のある作品に出ていることが多く、ほとんど見たことがなかった。あの、大きく感じる平面顔も圧があって拒んでいた。この作品では包帯ぐるぐる巻きで顔がわからないから見られる(笑) 原作を知らないから書くけど、彼は志々雄真実だったなぁ。やられて血を吐くシーンも良かった。悪者のの頭領としての台詞の厚み、いいねぇ。無敵・剣心が多数の敵を相手にして立ち回ることは毎回あるけれど、あまりに強敵過ぎて剣心だけでなく、斎藤一(江口洋介)、左之助(青木崇高)、四乃森蒼紫(伊勢谷友介)と一度に強者四人を相手に立ち回る。見どころである。 彼に付き添う駒形由美の高橋メアリージュンは今回、唯一見どころのあるシーンがあった。対戦時間15分を過ぎて死闘をやめさせる盾になる場面。ここで彼女もろとも剣心を一突きにする志々雄は無茶苦茶だが、このあとの台詞で”お前の常識で善悪をはかるな!”みたいな言葉が胸に響いた。人身御供となった駒形由美も”最後にあなたの役に立ててうれしい”との言葉、本望である。 眞島秀和の絶命ぶりは良かった。 瀬田宗次郎(神木隆之介)が剣心に足を払われて、トントンとバランスが取れなくなり”あれ、あれ?”となるところ、その後、敗れて自己の倫理観を壊されて激しくのたうち回る姿は印象的だった。すさまじく名演。 Netflixにて 2014年/日本/135分/G 監督:大友啓史 原作:和月伸宏 脚本:藤井清美、大友啓史 出演:佐藤健、武井咲、青木崇高、蒼井優、大八木凱斗、福山雅治、江口洋介、伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯、小沢征悦、藤原竜也、神木隆之介、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュン、村田充、屋敷紘子、原勇弥、山田崇夫、島津健太郎、山口航太、不破万作 お薦め度 「るろうに剣心 伝説の最期編」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.30 11:41:33
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