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テーマ:読書(8505)
カテゴリ:読書
これは恋愛小説というのだろうか。 結婚や同性愛やエッチが取り上げられているけれど、めくるめく恋やあこがれややむにやまれぬ思いはほぼない。水面下にあるような感じがするが、前向きというよりは前に突き進む姿勢。友情とか愛情というよりも各々の行為に力点がおかれ、裏切っても裏切られても激昂することはない。離婚しても失恋(?)しても滂沱の涙を流すことはない。 もちろん痛みは感じ、ショックも受けるが、受け流してるのではないけれど、達観しているのではないけれど、自然と自身の感覚に正直でありのままに生きる、そんな主人公二人、早坂萌と室野(青木)るり子を描いた作品である。 知らない人から見ると不思議な同居生活を送ったりするけれど、あっけらかんとのほほんとたくましく生きていく。 風変わりな小説である。 的確な描写に、面白く読んだ。 肩ごしの恋人 (集英社文庫) 唯川 恵 (著) 肩ごしの恋人 (集英社文庫) [ 唯川恵 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.16 21:52:09
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