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テーマ:読書(8503)
カテゴリ:読書
泣いた。 涙した。 温かい小説。 とあるまち、風早の百貨店。星野百貨店。 そこには出会えば願いを一つ叶えてくれる白い猫がいるんだと。 おとぎ話。 おとぎ話であるが、サンタクロースのように、その存在を信じたい。出会いたいと思える猫。 百貨店を愛してやまない人たちが、百貨店に携わる人たちが、入れ替わり立ち代わり、素敵なお話、ドラマを届けてくれる。 テディベア、腕時計、バラの花束、などなど、品物を介して人と人との交流。温かみのある、ちょっとハレの日を感じさせる百貨店。 コンシェルジュ芹沢結子の行く末は描かれていないけれど、みなまで言うなというか、読者が願う彼女の将来を思い描けばいいのかなと解釈した。 とてもとても素敵な本でした。 とてもとても心温まりました。 とてもとても感動しました。 終章では泣いてしまう予感がしたけれど、予感以上にというか予想以上に泣いてしまいました。鼻水も出るくらい泣いて、つけているマスクが濡れてしまったくらい。 この「百貨の魔法」が2018年本屋大賞9位ですか。 唯一読んでいる原田マハさんの「たゆたえども沈まず」より相当感動したんだけど。 本屋大賞は書店員さんがノミネート作品すべてを読んでから選ぶ大賞とのこと。投票した皆さんは本当にこの本を読んだのかな。こんなに温かい本、こんなに優しい本。こんなに感動する本。なかなかないです。私には最高の本です。私の本屋大賞です。 百貨の魔法/ポプラ社 百貨の魔法 (ポプラ文庫 日本文学 424) [ 村山 早紀 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.02 20:37:18
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