|
テーマ:映画館で観た映画(8532)
カテゴリ:映画館で見た映画
(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR フランス映画「オートクチュール」。 主演はナタリー・バイ、フランスの有名女優だ。彼女の作品は何か見たのか、ググって見ても記憶にない。何かで評判をとったときに、名前を知ったのだろう。 共演のリナ・クードリは知らない女優だ。アルジェリア出身とあるので、フランスの植民地政策の名残を思わせる。本国アルジェリアで上映中止となった話題作「パピチャ 未来へのランウェイ」で注目されたようだ。 オートクチュール、煌びやかなファッションの世界は嫌いではないので期待して見に行った。ディオールのアトリエ・お針子の話であった。お針子を束ねるエステル(ナタライー・バイ)は次のコレクションが最後で引退する。地下鉄でバッグを盗まれて、そのバッグを盗んだ小娘が、拾ったと言って返しに来たところから二人の関係が始まる。細くて滑らかな指使いをするジャド(リナ・クードリ)に裁縫の天性を見たエステルは彼女を見習いとして鍛えることにする。 仕事中毒で極度の緊張を乗り越えてきたエステルは糖尿病予備軍のくせにコーヒーにはお砂糖を3つ入れ、ストレスを感じるとチョコなどをほおばる。 うつ病を患い動けない母を抱え、移民として団地に住むジャドに未来の希望はなく、窃盗を繰り返す暮らしだったが、不本意ながらお針子を始めて、働く意義を見つける。そんな二人がすったもんだとコレクション発表までの日々を描く。 まだ中盤なのに何を感じたのだろう、さめざめと私は泣いていた。泣き虫だな、涙もろいなぁと思いながら。そしてクライマックス・終盤もさめざめと泣いた。感動した作品である。 映画が終わると"Pour Jade”あるいは”Pour Jado”とあったので、ジャドという役名のモデルは実在しているのかもしれない。 2021年/フランス/100分/G 監督:シルビー・オハヨン 脚本:シルビー・オハヨン 出演:ナタリー・バイ、リナ・クードリ、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン、スーメ・ボクーム、アダム・ベッサ、クロチルド・クロ 原題:Haute Couture(「オートクチュール(高級裁縫)」) お薦め度 「オートクチュール」★★★★☆(90%) 字幕翻訳:松浦美奈 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.09 18:25:57
コメント(0) | コメントを書く
[映画館で見た映画] カテゴリの最新記事
|
|