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カテゴリ:読書
原田マハの「本日は、お日柄もよく」の文庫本を読んだ。 僕が号泣にむせび泣いた「キネマの神様」のあとに書かれたものであるが、彼女の名を一躍有名にした「楽園のカンヴァス」より前の作品である。。 スピーチ・ライターが主役となる作品である。 それなのに、結婚式の祝辞では使ってはいけないとされる「最後になりますが・・・」という言葉を使用しており、とてもひっかかった。言葉に関して重々注意を払わなければいけないスピーチライターでありながら、この初歩的ミスをおかすとは、この時点で原田マハは未熟だったのか?なんてことも思った。とはいえ、読者の心にぐいぐいと入り込み、その心を鷲掴みにする文章に魅入られてしまったのだから、彼女の文章力はただ物ではない。 この物語をよんで、選挙、政治になみなみならぬ興味を持っていたことがうかがい知れ、のちに「総理の夫」という映画化までされた作品を生み出したこと、納得した次第である。 キー・ワードとして“まっすぐに“という言葉が用いられるが、原田マハはまっすぐな性分なのだろう。猪突猛進、思い込んだらまっすぐに突き進む。なんて、彼女のプロフィールを見ても、そう思える。 精力的に執筆をし、作品を上梓しつづけてきた腕力(?)は凄まじい。 物語の展開に主人公のこと葉同様振り回されながら、時折、涙ぐみながら楽しく読んだ。 本日は、お日柄もよく (徳間文庫) [ 原田マハ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.26 23:53:04
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