マイライフ・マイシネマアルカディア

映画「ロッキー2」チラシ

「ロッキー」に続く「ロッキー2」を見た。
1980年に映画館で見て以来、42年ぶりである。

公開当時、お涙頂戴作品として専門家から批判を浴びた作品であるが、映画館で見た時には号泣し、泣きに泣いた作品のどこがいけないのか皆目わからなかった。元来泣き虫の私である。とても涙もろく、感情的になり、何事にもすぐ泣く。しかし、今回この「ロッキー２」を見て泣かなかった。涙がにじみもしなかった。感情過多で感受性豊かだった時から年老いてしまったせいだろうか。
いや、先日「ロッキー」を見てむせび泣いたぐらいだから、泣き虫の性分は変わっていない。だとしたら昔と感じ方が違ったということなのだろうか。

前作のクライマックスの試合のシーンを編集しなおすこともなく、延々と見せ、エンドシーンまでを冒頭に映し出すという映画作品なんて、他にあるだろうか。前作のクライマックスシーンが終わって”ROCKY2”のタイトルクレジット、そして救急車が走り”2”が始まる。
チャンピオンタイトルマッチ後、有名になったロッキーの栄光と挫折を描き、再戦までの道のりが描かれ、新しくもうけた家族、そしてクライマックスのリマッチ（再戦）。
ちょっとありえないシーン（子供たちと走るなど…）があり、感動的に作ろうとしているのが、今の私には響かなかったのかもしれない。涙がなかったのは、クライマックスの試合も壮絶な打ち合いで始まるため、15ラウンドもたないように感じたせいかもしれない。

Amazon Prime Video にて

1978年/アメリカ/119分/

監督：シルベスター・スタローン
脚本：シルベスター・スタローン
出演：シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バージェス・メレディス、バート・ヤング、ジョー・スピネル、カール・ウェザース、トニー・バートン、レオナルド・ゲインズ、シルビア・ミールズ

原題：Rocky2（「ロッキー2」）

お薦め度
「​ロッキー2​」★★★★（80％）