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2022.05.21
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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書


この表紙、読みたいなと思えるほどのものとは思えない。おもちゃ箱をひっくり返したようにいろいろなものが散らばった絵。しかし、本と花(植物)に彩られた世界がダイアナが暮らす世界だったのかもしれない。

小学生なのに金髪。シングルマザーは歌舞伎町でクラブの雇われママをしている金髪のティアラ。思ったことをズケズケという、べらんめえ口調のティアラは16歳で娘ダイアナを出産した、まだ20代の人気ホステスだ。本の虫、本が友達というダイアナが唯一の友とできたのは編集者の父と家庭的な母の間に遅く生まれた彩子。すくすくと育った聡明で美くしい彩子は小っちゃくてガリガリのダイアナとは対照的だった。ダイアナも美しかったけれど染められた金髪はまわりに人を寄せ付けなかった。
そんなダイアナと彩子の小・中・高校、そして大人への成長物語。
「赤毛のアン」をはじめ本の数々のエピソードが散りばめられ、森鴎外の文豪の話なども出てくる、小説読書家には垂涎の内容だ。ワクワクよりもドキドキする展開にハラハラしながらも没入してしまうかもしれない。私は電車で読んでいて没入してしまい降車駅を乗り過ごした。
とても素敵な作品だけれど、成長にともない、読み応えのある感動すべきシーンがいくつも登場するけれど、クライマックスは大人にならんとするときだろうか。ただ、落胆するほどになんともない終盤はこの作品の評価を押し上げることはなかったように思う。とはいえ劇的なものが劇的でなかったとしてもそれこそが人生、だから人生とも思えた。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝。



本屋さんのダイアナ (新潮文庫) [ 柚木 麻子 ]





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最終更新日  2022.05.21 12:11:11
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