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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
作家、小川糸の本と思い、手に取った。 読んでみた。 目の見えない少女の話。 目の見えない人の話をこれまで読んだ記憶がない。 耳の聞こえない人の話は読んだことがある。 (「デフ・ヴォイス:法廷の手話通訳士」) 目の見えない人の物語が読めるなんて、驚き。 目の見えない人がこの物語のように光を感じ、音を感じ、匂いを感じているのかわからない。それは、この主人公独特のものなのかもしれないから。目の見えない人が本を読むのも、驚きであった。 今日が何日なのか、何年なのか。 母との暮らしが懐かしく、突然、ひとりぼっちなってしまった、とわ。 ひとりになってしまった、とわ。 私は、本を読むのをやめようかな、と考えた。 しかし、読みやすく、つい読んでしまう文体に、読み続けた。 主人公とわ(永遠)は成長していく。 その後の展開は、読んでみて、発見してください…。 とても、素敵だとか、すごいとか言えない、もっとちがう意味の作品だと思える。淡々と朝も昼も夜もわからない暮らし。 この本を読んで感動するとは思わなかった。 後半の後半を読んで、感動した。なぜだか、感動した。他の人も感動するとは思えないけれど、感動した自分に驚いた。 「とわの庭」は書き下ろし、だそうです。 とわの庭 [ 小川 糸 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.29 12:53:17
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