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テーマ:読書(8503)
カテゴリ:読書
愉快、痛快、大娯楽作とまで言ってしまいたくなる爽快な物語だ。 双葉社の紹介文によると ”発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場! 彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、畏怖する上司、通称“アッコ女史”こと黒川敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。表題作ほか、「読むと元気になる!」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。” とある。これは文庫の紹介だから、文庫も出版されているが私が読んだのは単行本だ。ちなみに続編が「3時のアッコちゃん」「幹事のアッコちゃん」と出ているので、こちらも読まねばなるまい。 本文は、ランチのアッコちゃん・夜食のアッコちゃん・夜の大捜査先生・ゆとりのビアガーデン、の短編4部作からなる。 「ランチのアッコちゃん」は派遣社員・澤田美智子が金曜日落ち込んでいると昼に帰社した黒川部長(アッコちゃん)にランチに誘われるも食べなかったお弁当を横取りされ、次の一週間、アッコちゃんとランチを取り換えることとなった。そして、その一週間の体験が奇天烈でハプニングの連続が澤田美智子を元気にしていく。痛快な展開! 「夜食のアッコちゃん」やむなく転職した派遣社員・澤田美智子はバレンタインデー問題に悩む中、アッコちゃんに再会して、ワゴン販売に駆り出された。そこで、これまた奇天烈な一週間を過ごし、バレンタインデー問題も解決。すさまじくも心躍る快作。 「夜の大捜査先生」お嬢様高校を出たにもかかわらずカード会社の派遣社員となって幾年月の満島野百合が合コンしていた店。たまたま後輩不良女子高生を目撃。すると恩師(?)・前園英作先生(ゾノせん)と出会い、先生とともに後輩を追いかける羽目となる。 「ゆとりのビアガーデン」ゆとり世代の佐々木玲実が早々に退職したビルに1年後に戻ってきた。屋上にビアガーデンを開くときいた元の会社の社長・豊田には成功しないと思え、来店の誘いも一日100人集客したら店に行く約束をする。目からうろことも思える玲実の商法に驚くことしきり。 とっても楽しく読ませていただきました。 ランチのアッコちゃん (双葉文庫) [ 柚木麻子 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.18 10:26:33
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