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2022.07.03
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カテゴリ:家で見た映画


(C)「時をかける少女」製作委員会2006


食わず嫌いならぬ、見ず嫌いであった。
原田知世主演の実写映画「時をかける少女」を見たことを重要視してこのアニメ作品「時をかける少女」は見なかった。たまたまテレビで見た「サマーウォーズ」の素晴らしさに圧倒されるも「おおかみこどもの雨と雪」や「バケモノの子」といった人間ではないものを扱った作品は感心しなかった。時空を飛び越えた「未来のミライ」もなんだかなぁという思いをぬぐい切れなかった。これらの作品はテレビで見た。
しかるに、なぜか映画館まで足を運んで見た「竜とそばかすの姫」は最高に良かった。コロナ禍で映画に渇望していたので見に行ったのかもしれない。異次元異空間の電子世界の出来事が現実世界とリンクした作品は傑作であった。きわもの、風変わりな設定のものを作る細田守監督を見直すこととなったのか、見ることを避けていた「時をかける少女」が金ローにて放送されることを知り、録画して見た。

友達として男女男の三角関係(?)は高校生だからあり得る不思議な関係であり、そこに恋愛感情が入るとぎくしゃくしてしまうあたりリアルで青春をふつふつと想起させた。時をかけるといってもわずか昔、いや昔と言えないほどの過去にさかのぼるだけであり、ちょっとしたハプニングをさけるためにそのさかのぼり行為は繰り返される。いじめや恋模様など学校生活が絡みながら巧介、千昭、真琴の三人の日々が繰り返される。
女の子らしさを感じさせない真琴。その声の主、仲里依紗の声音はピッタリであった。感心。

腕に刻まれた数字が空間移動できるバロメーターだと知ったとき、そして、ここぞというときに使い切ってしまった絶望。それから、死の淵からよみがえるように奇跡の展開となったクライマックス。千昭の存在に感謝。
女の子が”まこと”と男性を思わせるような名前であり、男の子が”ちあき”という女性をおもわせるような名前であることは意図したことなのであろう。

どんなに思い出そうとしても実写「時をかける少女」の物語が思い出せない。まったく別物の作品ということか。

主題歌が奥華子であったことが嬉しかった。


金曜ロードショーを録画にて

2006年/日本/98分/

監督:細田守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
声の出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、垣内彩未、谷村美月、桂歌若、安藤みどり、立木文彦、山本圭子、横張しほり、松岡そのか、反田孝幸、松田洋治、中村正、原沙知絵


お薦め度
「​​時をかける少女​」お薦め度★★★★☆(90%)





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最終更新日  2022.07.03 12:00:11
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