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2022.10.08
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カテゴリ:映画館で見た映画

(C)Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE

老いて盛んというかカトリーヌ・ドヌーブの出演作が続く。
原題の”De son vivant”は”彼の生涯の間に”という意味で、日本語だと”生前”を指すのだそう。
ステージ4の膵臓ガンの演劇教師バンジャマン(ブノワ・マジメル)が治癒の見込みなく、残り1年とない生涯を終えるまでを描く。鬱屈しておもしろくない作品に辟易しながらも見続けるとベッドの上から動けなくなった彼を見ていて、涙がにじんだ。何を感動しているのだろう?
演技の技でなく、感情を思いを心を伝えんとする演劇法にとまどいながら見入ってしまう。即興で演じているのか、抱き合うだけで何が生まれてくるのだろう。
カトリーヌ・ドヌーブとブノワ・マジメルという著名スターに加え、先日家で見たばかりの「​モンテーニュ通りのカフェ​」に主演していたセシル・ドゥ・フランスも出演している。
主治医のドクター・エデはガンの専門医であるガブリエル・サラが演じているとのこと。
何者でもない、何も成していないまま死んでいく無念さと残りわずかな時間に何かを成したい焦燥感は遠からず死んでしまうことがちらつきだした我が身に痛切に届いた。


2021年/フランス/122分/

監督:エマニュエル・ベルコ

脚本:エマニュエル・ベルコ、マルシア・ロマノ
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ブノワ・マジメル、セシル・ドゥ・フランス、ガブリエル・サラ、オスカー・モーガン、ルー・ランプロス、メリッサ・ジョージ、クレモン・デュコル

原題::De son vivant(「生前」)

お薦め度
「​愛する人に伝える言葉​」★★★☆(70%)
字幕翻訳:手束紀子





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最終更新日  2022.10.08 18:08:36
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